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JX日鉱日石エネルギー、韓国のGSカルテックス社とリチウムイオン電池用負極材の合弁事業に関する契約を締結

2011-03-03

GSカルテックス社とのリチウムイオン電池用負極材の合弁事業について



 当社(社長:木村 康)とGSカルテックス社(本社:大韓民国ソウル市 会長:許 東秀(ホ・ドンス))は、本日、リチウムイオン電池用負極材の合弁事業に関する契約を締結しましたので、お知らせいたします。
 両社は、合弁会社パワー・カーボン・テクノロジー社(本社:大韓民国慶尚北道 亀尾(グミ)市 社長:徐 元倍(ソ・ウォンベ)、以下「PCT社」)を設立し、2010年4月よりキャパシタ電極用炭素材の製造・販売を開始しておりますが、今般新たに、PCT社においてリチウムイオン電池用負極材事業も展開することに合意したものです。
 リチウムイオン電池は、電気自動車やハイブリッド自動車などの次世代環境対応車向け車載用電源として、今後、急激な市場拡大が期待されていますが、その性能を決定する重要な材料のひとつが負極材です。
 PCT社では、当社の石油コークス(※1)を原料として、約1,000℃で熱処理することで、リチウムイオン電池用に適した高性能の負極材(ソフトカーボン(※2))を製造いたします。
 今後は、2012年3月末までに年間2,000トン規模の生産設備を建設し、早期に安定供給体制を構築してまいる予定です。
 JXグループでは、既にJX日鉱日石金属株式会社が、リチウムイオン電池用正極材を製造・販売しており、2012年にはその製造能力を年間5,000トン規模に増強する予定です。また、廃正極材などからリチウム等有価金属を回収する技術の開発にも取り組んでいます。
 当社は、今回のリチウムイオン電池マーケットへの参入をはじめ、今後も次世代エネルギー技術、商品の開発に積極的に取り組んでまいります。


*参考図は添付の関連資料を参照


※1 麻里布製油所で製造する製鉄会社の電気炉電極用炭素材(ニードルコークス)は、世界シェア10%以上(最高級の太物黒鉛電極用に限れば世界シェア50%以上)と、世界レベルで品質の高さが認められている。ニードルコークスとは、コークス(重質油を加熱した際に残る炭素の固形物)を加熱し、針状(=ニードル)の結晶が発達したもの。鉄スクラップから鉄をリサイクルするために用いられる電気炉の電極用の骨材として使われている。
※2 ソフトカーボンとは、コークスを原料とする材料で、黒鉛に比べて結晶性が低く、リチウムイオン電池用負極材として使用した場合、充放電速度が優れる。


【PCT社概要】
 1.会社名:Power Carbon Technology Co.,Ltd
 2.所在地・設備建設地:大韓民国 慶尚北道 亀尾(グミ)市 国家産業第四団地
 3.事業目的:キャパシタ電極用炭素材の製造、販売、研究開発
         リチウムイオン電池用負極材の製造、販売
 4.資本金:23,218百万韓国ウォン(参考:約17億円) ※2010年12月31日現在
 5.出資比率:当社50%、GSカルテックス社50%
 6.代表者:徐 元培(ソ・ウォンベ)
 7.既存工場生産規模:キャパシタ電極用炭素材 年間300トン
 8.新設工場生産規模:リチウムイオン電池用負極材 年間2,000トン(2012年7月稼動予定)

 <PCT社の工場外観>

  *画像は添付の関連資料を参照



以上


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