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ヤマハ、音響システムの新世代フラッグシップモデルのデジタル・ミキシング・システムを開発
大規模ライブコンサートにおける音響システムの新世代フラッグシップ
デジタル・ミキシング・システム『RIVAGE PM10』を開発
−大規模システム構築の柔軟性、高いミキシング能力と信頼性を備え、2015年中の発売を予定−
ヤマハ株式会社は、ホール、スタジアム、野外などの大規模ライブSR(Sound Reinforcement:コンサート用音響)の分野において新世代フラッグシップモデルとなるデジタル・ミキシング・システム『RIVAGE PM10』を開発しました。本製品は、2015年中の発売を予定しています。
当社は、1887年の創業以来、楽器の分野だけでなく音響機器の分野においても革新的な製品を提供してきました。1974年に本格的なコンサート用ミキサー「PM1000」を発売して以来、プロフェッショナルミキサーの頭文字を冠した「PMシリーズ」は、コンサート用音響ミキサーとして世界中のエンジニアから支持を得て、さまざまな現場で使用されてきました。また、1987年にはデジタルミキサー「DMP7」を発売、デジタルミキサーならではの斬新な機能によりミキシングスタイルに革新をもたらしました。そして、2001年に発売した「PM1D」は、大規模ライブSRに特化したフルデジタルコンソールとして、その卓越した音声処理技術、高度な機能性と信頼性により高い評価を獲得し、以後のライブコンサートや劇場における音響システムに大きな変革をもたらしました。
音響システムのデジタル化は、高音質で高度な信号処理を可能とし、伝送による信号の劣化やノイズの影響を受けにくくなるだけでなく、客席やステージで必要なスペースを少なくし、複雑なセッティングの再現や操作を数人のエンジニアだけで可能にできるなど、数多くのメリットをもたらしています。音声処理やネットワーク技術は常に進化しており、当社は、その時代に最も優れた技術やリソースを積極的に採用するオープンなコンセプトによって具現化してきました。ライブSRだけでなくレコーディング/放送局/固定設備などのさまざまな分野の機器との接続を可能とするインターフェースに加え、2012年に発売した「CLシリーズ」や2014年発売の「QLシリーズ」では、ネットワーク・オーディオ・プロトコル「Dante」を本格的に採用、入出力コンポーネントのネットワーク接続により大規模で自由度の高いシステム構築を可能にし、システムを強固にする冗長性を確保しました。
今回開発した『RIVAGE PM10』は、これらの技術の集大成であるだけでなく、さらに最新の技術を取り入れ、コンポーネントの組み合わせによるシステム構築の柔軟性と膨大なミキシング能力を備えた新世代フラッグシップとなるデジタル・ミキシング・システムです。観客数百人・数千人の規模のホールコンサートから数万人を超える大規模コンサートまで、複雑なセッティングの再現を要する演劇から貴重な機会となる開会式やセレモニーといった大規模イベントまで、さまざまな分野・環境に対応します。ありのままの音を取り込む入力段、往年の定評あるプロセッサーや幅広く使われている効果などクリエイティブな音作りを可能とする幅広いアルゴリズムを備えたプラグインエフェクト、さらに、大規模・大容量のシステム構成を可能とする入出力コンポーネントに加え、ヤマハならではのオープンなコンセプトによる接続性・拡張性と洗練された操作性、高い信頼性を兼ね備えており、さまざまなアプリケーションの核となる新世代システムを提案します。
<『RIVAGE PM10』の詳細について>
デジタル・ミキシング・システム『RIVAGE PM10』の詳細につきましては、11月19日(水)以後、ヤマハ プロオーディオサイトに掲載します。
ヤマハ プロオーディオサイト http://www.yamahaproaudio.com/japan/
*文中に記載の各製品の特長・仕様は、暫定仕様です。改良のため変更する場合があります。
*文中の商品名・社名等は、当社や各社の商標または登録商標です。
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