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IDC Japan、2013年〜2020年の世界IoT(Internet of Things)市場予測を発表

2014-11-21

世界IoT(Internet of Things)市場予測を発表


 ・世界IoT市場は、2013年の1兆3千億ドルから、2020年には3兆400億ドルに拡大
 ・2020年のIoT向けインテリジェントシステム/エッジデバイスの接続数は300億台
 ・IoT市場において成功を収めるには、ベンダー、サービスプロバイダー、システムインテグレーターが共存し、製品やソリューションを統合することが必要

 IT専門調査会社 IDC Japan 株式会社(所在地:東京都千代田区九段北1‐13‐5、代表取締役:竹内正人、Tel代表:03−3556−4760)は、世界IoT(Internet of Things)市場予測を発表しました。これによると、世界IoT市場は、2013年の1兆3千億ドルから、2020年には3兆400億ドルに拡大し、2013年〜2020年の年間平均成長率(CAGR:Compound Annual Growth Rate)は13%になると予測しています。

 IDCではIoTを「IP接続による通信を、人の介在なしにローカルまたはグローバルに行うことができる識別可能なインテリジェントシステム/エッジデバイスからなる、ネットワークを束ねるネットワーク」と定義しています。IoT市場のエコシステムの構成要素には、インテリジェントシステム/エッジデバイス、コネクティビティ、プラットフォーム、アナリティクス、アプリケーションがあり、さらに、それらに付随する専門サービス、セキュリティサービスも含まれます。なお、上記の「インテリジェントシステム」についてIDCでは、「高度なオペレーティングシステムを有し、自動的にインターネットに接続され、ネイティブアプリケーション/クラウドアプリケーションを実行し、センサーなどが収集した情報を分析する機能を持つ安全に管理された電子システム」としています。

 数百億台の接続デバイスを通じて数兆ドルもの収益をもたらすと予測されるIoT市場に対し、さまざまな事業者が取り組みを活発化していることから、IoTは既に単なるバズワードではなくベンダーの将来的な成長を支える上での重要な実ビジネスになりつつあるとIDCではみています。今後も顧客ニーズを満たすべく、この新しい市場機会に焦点を合わせてさまざまな戦略がベンダーによって打ち出されると見込まれます。

 米国IDCシニアバイスプレジデントのバーノン・ターナーは「注力するビジネスの規模や種類に関わらず、世界中のあらゆるベンダーがIoTのもたらす市場機会に注目している。成熟度の観点からは未だ初期段階ではあるものの、IoTは政府、消費者、エンタープライズ分野における、またとないビジネスチャンスとなるであろう」と述べています。

 世界の地域別のIoT市場の傾向として、他の大陸と比較して国境が細かく分断されていない北米市場では、法規制や技術標準化のギャップというような阻害要因の影響が少なかったことから、IoT市場の土台を早期に築くことに成功し、短期的には市場をけん引する立場にあります。一方で西欧とアジア太平洋地域では、政府の指導やよりオープンな環境を重視する思想が後押しすることにより、IoTデバイスの普及台数が2020年までに北米を上回るとIDCでは予測しています。

 米国IDCバイスプレジデントのキャリー・マクギルブレイは「IoT市場のエコシステムは特定の限られたプレーヤーが主導的な立場に立って成長させていくべきものではない。パートナーシップ施策、グループ形成、革新的なサービスの創出によって、真に価値のあるIoTソリューションが生み出されるであろう」と述べています。

 その他、本調査では以下のようなことも明らかになりました。

 ・IoT市場において、一連のベンダー、サービスプロバイダー、システムインテグレーターが成功を収めるには、共存し、製品やソリューションを統合する必要がある。
 ・IoT向けインテリジェントシステム/エッジデバイスの接続数は2020年に約300億台に達する。
 ・新興ベンダーはIoT市場に攻勢をかけるべく、戦略的に事業を切り出すことで取り組みを加速させており、それによって大手ベンダーのイノベーションが創出される。

 今回の発表はIDCが発行したレポート「Worldwide Internet of Things 2014−2020 Forecast: Forecast Update and Revenue by Technology Split」(IDC #252330)にその詳細が報告されています。本レポートでは、IoT市場を世界規模で分析して、IoTのデバイス接続数や収益機会に関する予測を、技術分野別および地域別に提供しています。本レポートは「Worldwide and Regional Internet of Things(IoT)2014−2020 Forecast:A Virtuous Circle of Proven Value and Demand」(IDC #248451,May 2014)で発表した世界IoT市場の見通しに最新情報を反映させたもので、世界のIoTデバイス接続数やIoT市場の売上高をアップデートしています。特に売上高については詳細な情報を提供しており、IoTデバイスの出荷に伴った売上だけでなく、IoTデバイスの普及拡大に伴う、コネクティビティ、プラットフォーム、アナリティクス、アプリケーション、専門サービス、セキュリティサービスに加え、ストレージ、サーバーといった特定のICTリソースを切り出した売上もそれぞれ予測しています。また、世界全体および各地域のIoTに関わる重要なテーマについても考察しています。

 ※本プレスリリースは2014年11月7日の米国IDC(マサチューセッツ州 フラミンガム)による発表を翻案しています。

 【レポートの詳細についてはIDC Japanへお問い合わせください】


<IDC社 概要>
 International Data Corporation(IDC)は、ITおよび通信分野に関する調査・分析、アドバイザリーサービス、イベントを提供するグローバル企業です。50年にわたり、IDCは、世界中の企業経営者、IT専門家、機関投資家に、テクノロジー導入や経営戦略策定などの意思決定を行う上で不可欠な、客観的な情報やコンサルティングを提供してきました。

 現在、110か国以上を対象として、1,000人を超えるアナリストが、世界規模、地域別、国別での市場動向の調査・分析および市場予測を行っています。

 IDCは世界をリードするテクノロジーメディア(出版)、調査会社、イベントを擁するIDG(インターナショナル・データ・グループ)の系列会社です。

 *記載されている全ての会社名、製品名は各社の商標、または登録商標です。


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 Tel:03−3556−4761
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