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清水建設、マイクログリッド制御システム「シミズ・スマートBEMS」を物質・材料研究機構総合研究棟に提供

2011-03-03

マイクログリッド制御システムを適用し、ピーク電力を5%削減
独立行政法人 物質・材料研究機構総合研究棟で初採用〜



 清水建設(株)<社長 宮本洋一>が開発したマイクログリッド制御システム「シミズ・スマートBEMS」が、独立行政法人 物質・材料研究機構総合研究棟(環境・WPI棟)に採用されることになり、このほどシステム設計を終了しました。実案件への適用は国内初であり、今後の普及に弾みがつくものと期待されます。

 同機構は、環境・WPI棟を先進的環境技術の研究拠点と位置づけています。このため、工事発注に当たっては総合評価落札方式を採用し、地球環境負荷の低減に貢献する技術提案を条件としました。当社は、原設計にある太陽光発電パネルに着目し、自然エネルギーを最大限有効活用できるシミズ・スマートBEMSの採用等を提案し、それらが高い評価を受け工事受注に至ったものです。

 環境・WPI棟のマイクログリッドの電源は、商用電力と太陽光発電パネル(約86kW)、蓄電池(326kWh)、非常用発電機(400kVA)から構成されており、シミズ・スマートBEMSでこれらを統合制御します。具体的には、夜間電力を蓄電池に貯めて昼間の電力負荷ピーク時に効果的に放出するとともに、太陽光発電出力の増加時や電力負荷の減少時には蓄電池に蓄電します。蓄電池が太陽光発電の出力変動や負荷変動を吸収するので、商用電力系統への悪影響を最小限に抑制することが可能です。また、停電時には無瞬断で防災センターなどの重要設備に電力供給を継続するので、BCP対策としても機能します。こうした統合制御により、ピーク電力を70〜80kW(全体の約5%)、電気料金を年間120〜130万円削減できる見込みです。

 スマートコミュニティ時代の到来を控え、社会全体でCO2の削減に本格的に取り組み始めたことなどから太陽光発電パネルなどを採用する建物が増えており、自然エネルギーを効率よく電源に採り入れるマイクログリッドが普及する環境が整いつつあります。このため当社は、自然エネルギーを導入する事務所ビルや病院、生産施設などの発注者に対して、シミズ・スマートBEMSの採用を引き続き提案し、スマートコミュニティ関連の事業拡大を図る考えです。


以 上


≪参考≫

【工事概要】
 工事名称:物質・材料研究機構 総合研究棟(環境・WPI棟)等建設工事
 所在地:茨城県つくば市並木1−1
 発注者:独立行政法人 物質・材料研究機構
 企画・総括:環境技術研究開発センター等建設室
 設計・監理:株式会社梓設計
 施工者:清水建設株式会社
 規模:地上6階、建築面積4,165.28m2、延床面積14,776.72m2
 構造:RC造(PCaPC造) 一部S造


<環境・WPI棟の完成予想パース>

 ※添付の関連資料を参照

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