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カネカ、病変部通過性がアップした経皮的冠動脈形成術用カテーテルを販売開始

2014-11-18

経皮的冠動脈形成術用カテーテルを開発
―製品名はIKAZUCHI Zero(イカズチ ゼロ)とし、11月より販売開始―


 株式会社カネカ(本社:大阪市 社長:角倉 護)は従来製品と比べてカテーテルの病変部通過性がよりアップした経皮的冠動脈形成術用カテーテル(製品名:IKAZUCHI Zero)を開発した。本製品は100%出資の子会社である株式会社カネカメディックス(本社:大阪市、社長:古吉 重雄)を通じて本年11月より販売を開始した。

 経皮的冠動脈形成術用カテーテルとは、先端部に血管を拡張することが出来るバルーン(風船)が付いたカテーテルで、腕や太ももの付け根の血管から挿入して冠動脈内まで進めたガイドワイヤー(*1)に沿わせて、動脈硬化によって冠動脈が狭くなっている病変部まで到達させた後、バルーンで押し広げ、血管内腔を確保し血流を得るために使用されるカテーテルである。

 従来のIKAZUCHIと比べ改良されている点は以下の3項目である。

 (1)拡張時のバルーン直径が1.0mmのものを開発し、完全閉塞もしくはそれに近い状態で、バルーンカテーテルを通過させにくい場合、段階的に病変部を拡張しやすくした。
 (2)カテーテル先端部分(チップ)を従来品より細径にし、慢性完全閉塞病変や石灰化病変の通過性を向上させた。
 (3)カネカが独自に開発した新コーティングによって、血液に触れることで外表面コーティングの潤滑性を向上させた。それにより、血管との摩擦が減少し、スムーズな血管追従性・高通過性を実現した。

 当社は血栓吸引カテーテルやバルーンカテーテルなど、さまざまな血管内治療用カテーテルを製造・販売している。経皮的冠動脈形成術用カテーテル分野では、高通過性を実現するIKAZUCHI Zero、高耐圧性能バルーン「Raiden3」(*2)、灌流型バルーンカテーテル(*3)「Ryusei」など、多様な病変へのアプローチを可能とし、複雑化する治療を支えるデバイスを開発する会社として、さらなるプレゼンスの向上を目指す。

 *1:血管内に挿入する細い金属製のワイヤーで、ガイドワイヤーに沿わせて目的とする部位に治療用のカテーテルを導くために使用される。
 *2:石灰化病変など硬い病変を拡張する際に使用するバルーンカテーテル
 *3:経皮的冠動脈形成術中に生じた血管穿孔に対し、血流を維持したまま、バルーンを拡張することにより穿孔部からの血液漏出を一時的に封止することを目的に使用するバルーンカテーテル


以上


 ※参考画像は添付の関連資料を参照



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