TDK、EPCOSブランドのLTEバンド１対応デュプレクサ「B８６５１」を商品化

高周波部品
アイソレーション特性に優れた小型SAWデュプレクサ


　TDK株式会社（社長：上釜　健宏）は、EPCOSブランドのLTEバンド１対応デュプレクサ「B８６５１」を開発、商品化したことを発表します。SAW技術をベースにした本製品は、送信パスと受信パスの両方で６０dB（min．）のきわめて高いアイソレーション特性を実現。実装面積はわずか１．８mmx１．４mmの超小型サイズです。
　送信信号と受信信号のアイソレーションにきわめて優れた新製品は、低消費電力のエンベロープトラッキング方式を用いたパワーアンプとの組み合わせが可能です。追加フィルタが不要なため、フロントエンドの設計を大幅に簡略化でき、大きなコストメリットにつながります。さらに、送信パスの挿入損失はわずか１．９dB（typ．）と非常に小さく、消費電力をさらに抑えてバッテリ寿命の向上を実現。スマートフォンやタブレット端末、ノートPC用のLTE　USBスティックへの搭載に好適です。

＜主な用途＞
　・スマートフォン、タブレット端末、LTE　USBスティック

＜主な特長と利点＞
　・６０dB（min．）の高アイソレーション
　・送信バンドの挿入損失はわずか１．９dB（typ．）
　・エンベロープトラッキング・パワーアンプとの組み合わせが可能（追加フィルタ不要）

【TDK株式会社について】
　TDK株式会社（本社：東京）は、各種エレクトロニクス機器において幅広く使われている電子材料の「フェライト」を事業化する目的で１９３５年に設立されました。
　主な製品としては、各種受動部品（※）（製品ブランドとしてはTDK、EPCOS）をはじめ、電源、HDDヘッドやマグネットなどの磁気応用製品、そしてエナジーデバイスやフラッシュメモリ応用デバイス等があります。アジア、ヨーロッパ、北米、南米に設計、製造、販売のネットワークを有し、現在、情報通信機器、コンシューマー製品、自動車、産業電子機器の分野において、電子部品のリーディングカンパニーを目指しビジネスを展開しています。
　２０１４年３月期の売上は約９，８００億円で、従業員総数は全世界で約８３，０００人です。

　※主な製品は、コンデンサ（積層セラミックコンデンサ、アルミ電解コンデンサ、フィルムコンデンサ）、インダクタ、フェライトコア、高周波部品、センサ、ピエゾおよび保護部品等です。

　＊製品画像は添付の関連資料を参照