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ロームなど、IoTゲートウェイに「Wi−SUN」と「EnOcean」対応無線モジュールを搭載し発売

2014-11-15

アットマークテクノとロームが、IoT市場向けに
Wi−SUN、EnOceanモジュール搭載IoTゲートウェイを発売


 株式会社アットマークテクノ(本社:札幌市、代表取締役:実吉 智裕、以下「アットマークテクノ」)とローム株式会社(本社:京都市、代表取締役:澤村諭、以下「ローム」)は、アットマークテクノ製IoTゲートウェイ「Armadillo−IoT」にローム製の「Wi−SUN」および「EnOcean」対応の無線モジュールを搭載することで合意しました。同ゲートウェイは2014年12月から販売を開始する予定です。

 「Wi−SUN」(Wireless Smart Utility Network)は、特定小電力無線と呼ばれる920MHz帯を使用し、障害物に強く長距離(500m程度)の通信エリアを確保することができる次世代無線規格です。日本主導で標準化が進められ、スマートメーターやHEMSなどでの利用で注目が集まっています。そしてロームではWi−SUNアライアンスでCTBU(Certified TestBed Unit)に登録されているモジュールBP35A1を保有しています。BP35A1はリファレンスデザインとして認定されているのでWi−SUN通信においてクオリティの高い相互接続性を実現することができます。
 「EnOcean」は、環境発電によって電池なしで使える無線規格です。設置・メンテナンスのコストを最小限に抑えることができるため、照明や空調などのスイッチセンサとしてヨーロッパを中心にすでに40万棟以上の採用実績があります。また、多様な機器をネットワークでつなぐことで成立するIoTやM2Mの市場では、省電力で設置場所を選ばずに使える無線モジュールの必要性が高まっています。Wi−SUNやEnOceanも今後広く普及することが見込まれ、センサや機器とインターネットとを仲介するゲートウェイ機器もこれらの規格に対応することが期待されています。

 今回開発したArmadillo−IoTは、アットマークテクノ製の省電力・小型組み込みプラットフォーム「Armadillo(アルマジロ)」をベースとしたIoT向けゲートウェイで、アドオンモジュールを載せ替えることで各種機器の接続にフレキシブルに対応できるのが特長です。アットマークテクノは、ロームが開発した汎用Wi−SUNモジュール「BP35A1」とEnOceanモジュール「BP35A3」もArmadillo−IoT用アドオンモジュールとしてラインアップします。ローム製の無線モジュールはいずれもアンテナ内蔵で電波法認証も取得済みのため、Wi−SUNまたはEnOcean対応の無線センサにArmadillo−IoTゲートウェイをそのまま接続することができます。

 ・参考画像は添付の関連資料を参照


 アットマークテクノとロームの両社は、アットマークテクノの組み込みプラットフォームに関する技術力と、ロームの無線通信に関する技術力というお互いの強みを活かし、今後もお客様のニーズにあった製品ラインアップを強化する予定です。


■BP35A1について
 BP35A1はロームが開発したMCU内蔵の920MHz帯特定小電力無線モジュールです。内製(ラピスセミコンダクタ社製)のRFICとハイスペックMCUおよびパターンアンテナを内蔵したモジュールで国内電波法認証取得済です。更にロームで2種類のファームウェアを準備しておりWi−SUN(*1)またはZigBee920IP(*2)のスタックを選択して使用することができます。詳細は下記URLをご参照ください。

 http://www.rohm.co.jp/web/japan/news-detail?news-title=2014-04-04_news&defaultGroupId=false

 (*1)TTC標準 JJ−300.10のA方式
 (*2)TTC標準 JJ−300.10のB方式


■BP35A3について
 BP35A3はロームが開発した日本国内で使用可能な周波数928MHzのEnOcean(*3)モジュールです。温度センサモジュール(STM431J)やスイッチモジュール(PTM210J)、マグネットコンタクトモジュール(STM429J)等からの信号受信用モジュールとして使用できます。アンテナを搭載し、使いやすい形状で提供する他、日本電波法認証も取得済みです。


(*3)EnOceanについて
 「EnOcean(エンオーシャン)」は、光や温度、振動などの微弱なエネルギーを集めて電気エネルギーに変換する「エネルギーハーベスト技術(環境発電技術)」を使用した、電池不要の無線通信規格です。電池交換不要・配線不要の特長を生かし、特にスマートホームやビルオートメーション分野で急速に普及が進んでおり、先行して導入が進んでいる欧州ではビルや工場などの照明システムやセンサネットワークとして40万棟以上の採用実績があります。


■株式会社アットマークテクノについて
 アットマークテクノは、札幌に本社を構える組込みプラットフォームの開発メーカーです。ARM搭載組み込みプラットフォーム「Armadillo」、FPGA搭載「SUZAKU(朱雀)」の2ブランドを展開し、いずれも試作から量産までそのまま使用することができます。
 詳細は、http://www.atmark−techno.com/をご覧ください。


■ローム株式会社について
 ローム株式会社は、1958年(昭和33年)設立の半導体・電子部品メーカーです。自動車・産業機器のほか、民生・通信など多様な市場に対し、品質と信頼性に優れたLSIやディスクリート、電子部品を供給するとともに、システム全体を最適化するソリューション提案を行っています。
 また、豊富なセンサ群と得意とする無線通信技術を組み合わせたセンサネットワーク構築に取り組み、2012年10月には、アジア企業として初めて次世代無線通信規格推進団体「エンオーシャンアライアンス」の主幹メンバーに就任。HEMS、BEMSなど新市場への展開・普及を図っています。
 詳細は、http://www.rohm.co.jp/をご覧ください。


 ※「Armadillo」「SUZAKU」は、株式会社アットマークテクノの商標または登録商標です。その他このプレスリリースに記載されている会社名および製品名は、各社・各団体の登録商標または商標です。TM およびRマークは記載していない場合があります。




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