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富士通アドバンストエンジニアリング、無線ICタグ活用の二輪車オークション会場向け搬入出管理システムを構築
ビーディーエス様の二輪車オークション会場向け搬入出管理システムが稼動
二輪業界初!オークション車両の搬入出管理に無線ICタグを活用
当社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:石田 清信)は、日本最大の二輪車のオークションを運営する株式会社ビーディーエス(本社:埼玉県さいたま市浦和区、代表取締役社長:中山 武司、以下、BDS)様に、無線ICタグ(以下RFID)を活用した二輪車オークション会場向け搬入出管理システムを構築し、2010年9月より同社の柏の杜会場(千葉県柏市)で稼動したことを発表します。
BDS様のRFID(注1)を活用したオークション車両の搬入出管理システムは、二輪業界では初めての稼動です。
BDS様は、全国3会場で二輪車のオークション会場を主催していますが、従来、二輪車オークション車両の搬入出管理は、チェックシートまたはHHT(ハンディターミナル)でバーコードを読み取るなど人手を介して行なわれていたため、一車両あたり5〜6秒の停止を余儀なくされていました。このため、オークション会場など車両が同時期に大量に搬入出されるケースでは、順番待ちによるゲート混雑が発生し、ゲート管理者の負荷も多大なものとなっていました。
このため、BDS様は、車両搬入出時のゲート混雑解消、ゲート管理者の作業負荷低減を目的にRFIDを活用した搬入出管理システムを稼動されました。
本システムは、BDS様の発注により、当社の自動認識システムとBDS様のオークション運営ノウハウをベースに構築しました。
本システムの特長は、搬入出者が所持するRFID付IDカードと車両に取り付けたRFID付搬入出券を搬入出の際に同時に読み込み判定することで、ほぼ無停車で車両の移動を可能にしました。従来、金属部分が多い車両へのRFIDの利用は、困難とされていましたが、RFIDアンテナ設置の最適な配置と、今回はRFID付IDカードおよびRFID付搬入出券にUHF帯RFIDタグ(注2)を採用することにより車両への利用を実現しています。
これにより、車両搬入出時のゲート混雑が解消され、ゲート管理者も安全上の確認だけで済み、作業負荷も搬入出作業工数の約60%を削減することができました。また、車両の誤搬入出の防止、セキュリティの確保も図れました。搬出の権利のない第三者が搬出を試みると、表示器と音声により、アラームを発し、入搬出を拒否する仕組みが用意されています。
会員の皆様からは、「スムーズな搬入出が可能になった」との評価もあり、会員の皆さまへのサービスの向上にもつながっています。
当社では、今後、本システムを四輪のオークション会場や港湾の車両輸出入ヤードなどにも展開し、5年間に5億円の売上を計画しています。
【オークション車両搬入出管理システム】
※添付の関連資料を参照
【本システムに使用した主な製品】
・FMV−D5295・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9台
・UHF帯RFIDロングレンジリーダライタ(TFU−RW312)・・・・・・9台
・搬入出者向け表示器・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6台
【注釈】
(注1)RFID:タグやラベル状に加工されたアンテナ付ICチップを個体に取付、そこに記憶された情報をリーダー装置で読取ることで、個体を認識するものです。(本システムでは搬入出券、IDカード内に組み込んで使用)
(注2)UHF帯RFIDタグ:UHF電波帯(952〜954MHz)を使用したRFIDタグで通信距離が長く、リーダーから幅広く電波発信をする事により、複数のRFIDタグから一括で読取る事が出来るタグです。
以上
<お問い合わせ先>
株式会社富士通アドバンストエンジニアリング
ソリューションビジネス推進本部 第二ソリューション営業統括部
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