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住友金属鉱山、福島県楢葉町に二次電池用正極材料の生産拠点を新設
二次電池用正極材料の生産拠点新設について(子会社の設立)
住友金属鉱山株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長 中里佳明)は、二次電池用正極材料であるニッケル酸リチウムの生産拠点を、福島県双葉郡楢葉町(ならはまち)に設けることといたしました。
当社は、既に発表のとおり二次電池用正極材料であるニッケル酸リチウムの生産設備の増強投資を行うことといたしました。(詳細は2014年10月20日付発表「二次電池用正極材料(ニッケル酸リチウム)増産について」をご参照ください。)
当社のニッケル酸リチウムの生産は、これまで磯浦工場(愛媛県新居浜市)で行ってまいりましたが、同工場には今回の増強設備全てを吸収するだけの敷地および建屋の余裕がないこと、複数拠点での生産により供給リスクの分散を図れること、さらに既存建屋の有効活用による投資総額の圧縮とスピーディーな増産体制を確立できることから、新たに福島県双葉郡楢葉町にある日本化学産業株式会社(以下、日本化学産業)福島第二工場(楢葉南工業団地内)を借用し、生産設備を設置することとしました。設備投資は、総額約150億円の内、楢葉町の工場に約40億円を計画しています。
楢葉町への進出にあたって、当社は100%の子会社である住鉱エナジーマテリアル株式会社(以下、住鉱エナジーマテリアル)を設立しました。住鉱エナジーマテリアルが日本化学産業の福島第二工場の建屋を賃借し、順次生産設備の設置工事を開始します。工事は2015年12月に完成予定です。操業開始時には約30名規模の従業員数を予定しており、同地域で新たに20名程度の新規採用を計画しております。
また、日本化学産業は二次電池用正極材料の生産技術を有することから、今回のニッケル酸リチウムの増産に当たり同社の福島第一工場(福島県双葉郡広野町)に当社のニッケル酸リチウムの製造工程の一部を委託することでも合意しております。
【設立する子会社の概要】
名称:住鉱エナジーマテリアル株式会社
資本金:1億5千万円(住友金属鉱山100%出資)
設立:2014年10月29日
代表者:代表取締役社長 阿部功(住友金属鉱山(株)材料事業本部電池材料事業部長)
工場所在地:福島県双葉郡楢葉町(楢葉南工業団地内)
従業員数:30名程度を予定
生産品目:電池材料
以上