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TDK、EPCOSブランドの超小型マイクロDC−DCコンバーターを開発
電源モジュール
超小型マイクロDC−DCコンバータ
TDK株式会社(社長:上釜健宏)は、EPCOSブランドの超小型マイクロDC−DCコンバータ「B30000P80シリーズ」を開発したことを発表します。新製品は、実装面積がわずか2.9mmx2.3mm、高さが1mm。小型基板に6MHzの電源スイッチを埋め込んだ一体型電源モジュールは、従来のディスクリート品と比べ、実装面積を最大35%削減し、大幅な省スペース化を実現しています。
新シリーズは2.2V〜5.5Vの入力電圧で、1.10V〜2.80Vの8種類の出力電圧をラインアップし、最大出力電流は600mAです。過負荷・過熱保護機能を備え、過熱検出時には自動的に電流を遮断します。また、コンバータは主にバッテリ駆動デバイスに搭載されるため、変換効率がきわめて重要になりますが、新製品は92%という高効率変換を達成しています。さらに、イネーブル入力機能によるオンオフ制御が可能で、オフ時の待機電流は1μA以下と、消費電力を大幅に低減します。軽負荷時は、PFM(パルス周波数変調)制御による節電モードで運転し、自己消費電流もわずか24μAと低電力を実現しています。さらに、負荷過渡応答特性にも優れています。リップル電圧・電流がきわめて低く、軽負荷であればフィルタの追加は不要です。
マイクロDC−DCコンバータ「B30000P80シリーズ」は、ウェアラブルデバイスやスマートウォッチ、WLAN、GPS、Bluetoothなどの関連機器への搭載に適しています。高効率であるため、カメラやセンサモジュール、光モジュール、メモリーカード、その他のバッテリ駆動デバイスにも搭載できます。
<主な用途>
・ウェアラブルデバイスやスマートウォッチ
・WLAN、GPS、Bluetoothなどの関連機器
・カメラやセンサモジュール
・光モジュール
・メモリーカード
・その他のバッテリ駆動デバイス
<主な特長と利点>
・実装面積わずか2.9mmx2.3mm、高さ1mmの超小型サイズを実現
・過負荷・過熱保護機能付き
・92%の高効率変換
・低リップル電圧
【TDK株式会社について】
TDK株式会社(本社:東京)は、各種エレクトロニクス機器において幅広く使われている電子材料の「フェライト」を事業化する目的で1935年に設立されました。
主な製品としては、各種受動部品(※)(製品ブランドとしてはTDK、EPCOS)をはじめ、電源、HDDヘッドやマグネットなどの磁気応用製品、そしてエナジーデバイスやフラッシュメモリ応用デバイス等があります。アジア、ヨーロッパ、北米、南米に設計、製造、販売のネットワークを有し、現在、情報通信機器、コンシューマー製品、自動車、産業電子機器の分野において、電子部品のリーディングカンパニーを目指しビジネスを展開しています
2014年3月期の売上は約9,800億円で、従業員総数は全世界で約83,000人です。
※主な製品は、コンデンサ(積層セラミックコンデンサ、アルミ電解コンデンサ、フィルムコンデンサ)、インダクタ、フェライトコア、高周波部品、センサ、ピエゾおよび保護部品等です。
製品の詳細情報はhttp://www.epcos.co.jp/epcos-ja/1109324/products/product-catalog/power-modules/%25C2%25B5dc-dc-converter-modulesで参照できます。
*製品画像は添付の関連資料を参照