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日立国際電気、ボツワナ国営放送局から地デジ放送向け送信機を一括受注
ボツワナ国営放送局から地デジ放送向け送信機を一括受注
―ボツワナで地上デジタル放送が視聴可能な環境を実現−
株式会社日立国際電気(執行役社長 篠本 学/以下、当社)のブラジル現地法人 Hitachi Kokusai Linear Equipamentos Eletronicos(※) S/A(以下、HKL)は、このたび、ボツワナ共和国(以下、ボツワナ)の国営放送局Botswana TV(ボツワナ・テレビ)から、地上デジタルテレビ放送向け送信機(以下、地デジ送信機)を一括受注しました。
HKLは、ボツワナにある45カ所の送信所に設置する、すべての地デジ送信機の設計・製造・据付工事を受注しました。
今後、HKLの地デジ送信機45台を、2015年3月から6月にかけて順次、納入し、ボツワナで地上デジタル放送が視聴可能な環境を実現します。
※「Eletronicos」の正式表記は添付の関連資料を参照
【背景】
ボツワナは、2013年2月、アフリカで初めて地上デジタル放送方式の規格として日本方式ISDB−T(Integrated Services Digital Broadcasting−Terrestrial)を採用することを決定し、地上デジタル放送の開始に向けて、インフラ整備の準備を進めてきました。
当社では、同年3月、総務省からの受託案件として同国で地上デジタルテレビ放送の実証実験を実施しました。同年7月と11月には、ボツワナの大統領府公共政策担当大臣、運輸通信大臣などの政府高官らが当社 東京事業所(東京都小平市)を視察し、日本方式の送信機の特長、有効性、ボツワナへ機器を導入する際の配慮事項などについて意見交換を行ってきました。
【本送信機の概要】
今回納入する地上デジタル送信機ISシリーズは、日本方式ISDB−Tに対応する機種です。電力供給が不安定な地域でも、安定的に稼働する耐久性が特長です。また、現地パートナーによるアフターサービス体制を含め総合的に評価されています。
【今後の展開】
当社は、映像・無線ネットワークソリューションでグローバルトップをめざし、特に放送機器のグローバル展開を加速しています。2011年にはブラジルの送信機メーカー(現 Hitachi Kokusai Linear Equipamentos Eletronicos S/A)の株式を100%取得、2013年にはトルコに現地法人を設立、2014年には米国の地デジ送信機メーカーComark Communications LLCに出資し、地産池消型のグローバルな生産体制の確立を進めてきました。今後はこれらの体制を活用して、ボツワナをはじめ世界各国での地上デジタルテレビ放送の普及に貢献していきます。
以上