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杏林製薬、スペインAlmirall社と「Aclidinium Bromide」の国内ライセンス契約を締結
Almirall社との慢性閉塞性肺疾患治療薬「Aclidinium Bromide」の国内ライセンス契約締結について
キョーリン製薬ホールディングス株式会社の子会社である杏林製薬株式会社(本社;東京都千代田区、社長;平井敬二)は、Almirall,S.A.(以下:Almirall社)(スペイン、Chairman&CEO:Jorge Gallardo)が創製した慢性閉塞性肺疾患(以下:COPD)治療薬「Aclidinium Bromide(以下:Aclidinium)」について、同社と2011年2月23日付けで、日本国内におけるライセンス契約を締結いたしました。
<契約の概要>
(1)杏林製薬(株)は「Aclidinium」の日本国内における独占的な開発権及び販売権を取得いたしました。
(2)杏林製薬(株)はAlmirall社に契約一時金及び日本国内での開発におけるマイルストーンペイメントを支払います。また、発売後には売上に応じた一定比率のロイヤルティを支払います。
COPDは、中高年の喫煙者に多く発症し、慢性的・持続的に閉塞性換気障害(呼吸困難や息苦しさなど)を示す疾患群です。(詳細は参考資料をご覧ください)
「Aclidinium」は、Almirall社が創製した新規化合物で、アセチルコリン受容体拮抗作用によりCOPDに伴う呼吸困難、息苦しさなどの諸症状を改善する長時間作用型気管支拡張薬です。
海外では、欧米においてAlmirall社が新規ドライパウダー吸入器(登録商標:Genuair)を用いて開発中であり、本年半ばの承認申請を計画しています。
杏林製薬(株)では、Almirall社との提携により有効性、安全性の面から有用な「Aclidinium」を日本国内で早期に開発し、COPD治療の第一選択薬として患者さんのQOL向上に貢献したいと考えております。
杏林製薬(株)は、営業活動を呼吸器内科、耳鼻科、泌尿器科を中心とするユーザーに重点化するFC(フランチャイズカスタマー)戦略を推進しており、「Aclidinium」の導入により呼吸器領域でのプレゼンスの向上とFC 戦略の一層の強化が図られるものと期待をしております。
※参考資料は添付の関連資料を参照