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アナログ・デバイセズ、集積アナログ・コントローラ「AD8450/1」など2品を発表
アナログ・デバイセズ、高効率充電式バッテリの製造を最適化する
業界初の集積アナログ・コントローラ「AD8450/1」および「ADP1972」を発表
ハイブリッドや電気自動車、蓄電や工業用ツールなどに用いられる中/高電力バッテリの
フォーメーションおよびグレード分け用に設計、集積されたアナログ・コントローラ
アナログ・デバイセズ社(NASDAQ:ADI)は、本日、1つの集積アナログ・コントローラとして動作する、2つのコンポーネントを発表しました。充電式バッテリにおける既存のフォーメーションやグレード分けを行うシステムに比べ、より優れたエネルギーの再利用とコストパフォーマンスを提供します。この高精度アナログ・フロントエンド/コントローラ「AD8450/1」と、降圧/昇圧PWMコントローラ「ADP1972」は、電流がPWMコントローラで供給される際や、あるいはグリッドや他のセルの充電用に戻される際に、充放電サイクルにおいて優れたエネルギー効率を実現します。
この2デバイス型アーキテクチャの特長は、アナログ・コントロール・ループを利用することにより、既存のデジタル・ソリューションと比べ、より優れた性能を実現している点です。これにより、最高1.5MHzという信号パスに対する制御の高速化、90%を超える優れた効率、全温度範囲にわたる高効率化を実現しています。このソリューションは、ハイブリッドや電気自動車、蓄電、さらには工業用ツールなどの中/高電力バッテリ用のフォーメーションやグレード分け用に設計されています。
他にも、このソリューションは複数のチャンネル上でより低コストの高精度D/AコンバータやA/Dコンバータをシェアすることが可能です。これにより、システム全体のコストや周囲のパワーコンポーネントのサイズを節減でき、300kHzまでのスイッチング周波数の能力を改善します。チャンネル間には位相シフトの付いた同期を加えることができ、入力部のフィルタを低減します。さらに、複雑なコーディングの必要性を最小化し、システムのキャリブレーション時間を半減できます。アーキテクチャには、同期型と非同期型の両方を用意しています。設計者が開発コストや開発サイクルを最小化できるよう設計ツールおよび全体のリファレンス設計も提供しています。
■価格と供給について
製品 :AD8450
サンプルおよび量産出荷 :出荷中
動作温度範囲 :−45°C〜+85°C
1,000個受注時の単価 :6.95ドル
パッケージ :80ピンLQFP
製品 :AD8451
サンプルおよび量産出荷 :出荷中
動作温度範囲 :−45°C〜+85°C
1,000個受注時の単価 :5.40ドル
パッケージ :80ピンLQFP
製品 :ADP1972
サンプルおよび量産出荷 :出荷中
動作温度範囲 :−40°C〜+125°C
1,000個受注時の単価 :3.50ドル
パッケージ :16ピンTSSOP
【詳細情報】
●AD8450
http://www.analog.com/jp/AD8450
●ADP1972
http://www.analog.com/jp/ADP1972
※製品画像は添付の関連資料を参照
<アナログ・デバイセズについて>
アナログ・デバイセズ社は、技術革新、業績、そして卓越した技術を企業文化の柱に、技術セクターにおいて長きにわたり、最高の成長を誇る企業のひとつとしての地位を確実にしてきました。データ・コンバージョンとシグナル・コンディショニング技術で高い評価を得ており、6万社を超える顧客に製品を提供しています。アナログ・デバイセズ社は、米国マサチューセッツ州ノーウッドに本社を構え、設計/製造拠点を世界各国に展開しています。S&P500インデックスの一社に挙げられています。