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IPA、7月〜9月のコンピューターウイルス・不正アクセスの届出状況など発表

2014-10-29

コンピュータウイルス・不正アクセスの届出状況および相談状況
[2014年第3四半期(7月〜9月)]
不正なウェブサイトに移動させる“Redirect”(リダイレクト)の検出数が前期比約67%増


 IPA(独立行政法人情報処理推進機構、理事長:藤江 一正)は、2014年第3四半期(7月〜9月)のコンピュータウイルス・不正アクセスの届出(*1)状況および相談状況をまとめました。

 URL:https://www.ipa.go.jp/security/txt/2014/q3outline.html


1.コンピュータウイルスおよび不正プログラムの検出数
 2014年第3四半期のウイルス検出数は19,648個(前期比112%)、不正プログラムは98,345個(前期比133%)でした。
 検出された不正プログラムの第1位は不正なウェブサイトに移動(リダイレクト)させる不正プログラムの総称である“Redirect”で11,997個(7月:2,334個、8月:2,270個、9月:7,393個)でした。2014年9月だけで前四半期の検出数を上回り、前四半期の7,196個から約67%も増加しました。増加の理由は不明ですが、“Redirect”を使って不正なウェブサイトに誘導し、さらに別のウイルスに感染させることが目的と考えられます。


2.コンピュータ不正アクセス届出状況
 2014年第3四半期の届出件数は合計27件でした。そのうち『なりすまし』が7件で最も多いものの、前四半期(12件)と比べ減少しました。他には『DoS』が6件、『侵入』が3件、『不正プログラム埋込』が1件などでした。
 その届出の中にはオンラインゲームへの不正なログインが2件あり、そのうち1件ではゲーム内の課金アイテムを不正購入されていました。前四半期に届出があった被害と同様、金銭被害を伴う不正ログインが発生しています。このオンラインゲームへの不正ログイン被害の原因は、パスワードの使いまわしと考えられます。


3.相談状況
 2014年第3四半期のウイルス・不正アクセス関連の相談総件数は4,044件でした。相談員による対応は全体の4割で、その中で最も多かったのが『ワンクリック請求』(903件)でした。そのほか主だったものは『ソフトウェア購入を促し、クレジットカード番号等を入力させる手口』(122件)、『スマートフォン』(272件)でした。
 『インターネットバンキング』に関する相談は15件と、前四半期の67件から大幅に減少しました。そのうち暗証番号や乱数表の入力を求める不正画面を表示するウイルス感染に関する相談は9件で、前四半期の44件から約80%減少しました。


<脚注>
 (*1)コンピュータウイルスの届出は、通商産業省(現・経済産業省)のコンピュータウイルス対策基準に基づき1990年4月にスタートした制度です。その後、不正アクセスの届出が1996年8月に同省のコンピュータ不正アクセス対策基準によりスタートしました。両制度の届出機関は、いずれもIPAが指定されています。

 コンピュータウイルス対策基準http://www.meti.go.jp/policy/netsecurity/CvirusCMG.htm
 コンピュータ不正アクセス対策基準:http://www.meti.go.jp/policy/netsecurity/UAaccessCMG.htm



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