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ルネサスエレクトロニクス、統合コクピットソリューション第2世代R−Carシリーズを発売

2014-10-27

エントリモデルからプレミアムモデルまで統合コクピット向けソリューションのスケーラビリティを実現
〜ディスプレイ・オーディオとエントリモデル向け統合コクピットソリューション第2世代R−Carシリーズ「R−Car E2」を発売〜

 ※製品画像は添付の関連資料を参照

 ルネサス エレクトロニクス株式会社(代表取締役会長兼CEO:作田 久男、以下ルネサス)は、このたび、今後市場の拡大が期待されるディスプレイ・オーディオと、エントリモデル向けの統合コクピットに対応するソリューションとして、「R−Car E2」SoC(System On a Chip:システムLSI)を製品化し、本日よりサンプル出荷を開始するとともに、新製品を搭載したソフトウェア開発ボードの提供を開始いたしました。
 新製品の登場により、第二世代R−Carシリーズ(R−Car H2/M2/E2/V2H)による統合コクピット向けソリューションがすべて揃い、エントリモデルからプレミアムモデルのスケーラビリティを実現しました。当社は、人と環境に優しい安心・安全なクルマを目指し、ルネサスR−Carシリーズの製品ラインナップによって統合コクピットを実現します。第二世代R−Carシリーズの新製品「R−Car E2」の発売により、さまざまな構成が予想される統合コクピットに、幅広くソリューションを提供いたします。
 新製品は、(1)エントリモデルに最適化した機能・性能、(2)上位製品と同一アーキテクチャ採用によるスケーラビリティ、(3)入手性の高いソフトウェア開発ボード、で構成されています。
 新製品の量産は2016年6月から開始し、2017年6月には月産50万個を計画しています。

 近年、車載情報機器は、スマートフォンとの連携に代表されるIT技術の融合により高機能・高付加価値を実現する傾向にあります。中でもディスプレイ・オーディオは、スマートフォンとの連携を想定したエントリモデルの車載情報機器として、今後市場の拡大が期待されるセグメントです。この連携により、車載情報機器だけでは実現困難なユーザ・エクスペリエンスの実現と機能の拡張性を持つようになり、車載情報機器の性能面への余裕度が求められると同時に、エントリモデルとしてのコスト最適化要求にも応えてゆくことが大きな課題となっています。複数存在するスマートフォン接続インタフェースへの対応や、つながる事によって広がるアプリケーション群に対応してゆくスピードや拡張の可能性を求められます。これらにより、ソフトウェア開発の難易度が上がり、開発スピードの低下や開発費の高騰が課題となってきています。
 複数の情報を統合・判断し、運転者に最適な形で通知する統合コクピット化が進む中、統合コクピットにもさまざまなバリエーションが存在します。このバリエーションに柔軟に対応するために、多様なニーズに応えることができる製品ラインナップと、その製品ラインナップ上で動作するソフトウェアの再利用性が、統合コクピットを実現するための重要な要件となってきます。
 このような課題を解決するため、ルネサスは「R−Car E2」ソリューションを開発いたしました。

 新ソリューションの特長の詳細は以下のとおりです。

(1)ディスプレイ・オーディオとエントリモデル向け統合コクピットに最適化した性能・機能を実現
 低消費電力と高性能を実現するCPU「CortexTM−A7」2つに加え、高い車載実績を誇るSH−4Aを1つ搭載した2+1のCPU構成により、従来のエントリモデル向け製品R−Car E1の約4倍の性能を実現。これにより性能面の余裕度を実現。さらに外部DDRメモリとの接続周波数を高めることで、16bit接続の外部DDRメモリ1つで十分な性能を発揮できるため、システム全体のコスト最適化に寄与します。

(2)多様なニーズに応えられるスケーラビリティの実現
 上位製品(R−Car H2/M2)で採用しているCPU「CortexTM−A15」とバイナリ互換性を持つCPU「CortexTM−A7」、同一機能IP、メモリマップを共通化することにより、ドライバとミドルウェアの共通化を実現。これにより、お客様のソフトウェア開発・管理を一元化でき、開発コストと期間を短縮したプラットフォーム化を実現。タイムリーに要求セグメントに応じた最適な製品を投入でき、システムコストの最適化に寄与します。

(3)入手性の高いソフトウェア開発ボード提供
 従来の「システム構築・インテグレーション環境用」のソフトウェア開発ボードに加え、パートナーの「アプリケーション・ミドルウェア環境用」のソフトウェア開発ボードを提供。アプリケーション・ミドルウェア開発ボードは低価格に抑え入手性を改善。これにより、グローバルのパートナーによるソフトウェア開発の利便性を高め、エコシステムの拡大を狙います。ディスプレイ・オーディオで要求されるスマートフォン接続インタフェース、バックモニター用カメラ、メディアプレーヤなど標準となる機能を短期間にソフトウェア開発ボードで実現できるようになるため、グローバルにお客様の製品の立ち上げの短期化に寄与。
 また、変化の速い市場要求に対応するために、本ソフトウェア開発ボードを用いてオープンソースの積極的な活用を行い、システムのインテグレーションをローコストに実現する取り組みを推進します。

 ルネサスは、新製品およびエコシステムを、複雑化・高度化する車載情報端末を開発するユーザーの開発効率の向上に貢献できるものと位置づけ、積極的な拡販活動およびパートナー拡大施策を推進してまいります。

 新製品の主な仕様は別紙をご参照ください。

 ※別紙は添付の関連資料を参照

 >製品情報はこちら
 http://japan.renesas.com/applications/automotive/cis/cis_highend/rcar_e2/index.jsp


以上


 *ARMはARM Limitedの登録商標です。CortexTM−A7およびCortexTM−A15はARM Limitedの登録商標です。本リリース中の製品名やサービス名は全てそれぞれの所有者に属する商標または登録商標です。



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