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日立、最新POWER8プロセッサー搭載のサーバー「EP8000シリーズ」など販売開始
エンタープライズサーバ「EP8000シリーズ」のハイエンドならびに
ミッドレンジサーバに、最新のPOWER8(TM)プロセッサーを搭載した新モデルを追加
※製品画像は添付の関連資料を参照
株式会社日立製作所(執行役社長兼COO:東原 敏昭/以下、日立)は、このたび、高性能・高信頼なシステム向けのUNIXサーバであるエンタープライズサーバ「EP8000シリーズ」のハイエンドならびにミッドレンジサーバに、最新のPOWER8(TM)プロセッサーを搭載した新モデルを追加し、10月24日から販売を開始します。
今回販売開始するハイエンドサーバ「EP8000 E880」、ならびにミッドレンジサーバ「EP8000 E870」は、最新のPOWER8(TM)プロセッサーの搭載により従来モデル比(*1)で最大約1.8倍のトランザクション処理性能(*2)を実現するとともに、サーバダウンを未然に防ぐ動的メモリ交替機能をサポートするなど信頼性を高め、社会インフラ向けシステムに求められる性能・信頼性への対応をさらに強化します。
*1:2012年4月に販売開始した「EP8000 780」および「EP8000 770」POWER7+(TM)プロセッサー搭載との比較。
*2:トランザクション処理性能:関連する複数の処理を一つの処理単位にまとめて管理する処理方式であるトランザクション処理の性能のことで、プロセッサー性能だけでなく、システム全体の性能を評価するための指標。
「EP8000シリーズ」は、メインフレームと同等の信頼性と可用性を備え、オペレーティングシステムに最新のAIX(R)V7.1をサポートしたUNIXサーバで、金融機関や製造業をはじめとする企業の基幹業務システムや、電力、交通などの社会インフラ向けシステムにおいて、多くの稼働実績があります。
日立は、本年5月にPOWER8(TM)プロセッサー搭載のエントリーサーバを製品化しています。今回、ハイエンドならびにミッドレンジサーバにおいてもPOWER8(TM)搭載モデルを製品化したことで、高い処理性能と信頼性を備えるUNIXサーバを幅広く提供することが可能となりました。
今後も日立は、独自の高速系切替機能(*3)やエンタープライズディスクアレイシステム「Hitachi Virtual Storage Platform G1000」をはじめとする日立のストレージ装置との連携により高信頼なシステム構築を実現するとともに、基幹業務システムで実績のある統合システム運用管理「JP1」などの日立オープンミドルウェア製品との連携や、AIXR(*4)予防保守パッチなどの高信頼なサポートサービスの提供により、企業や社会インフラにおけるIT基盤の安定稼働を支援していきます。
*3:高速系切替機能:サーバに障害が発生した場合に、現用系から待機系のサーバへの切り替えを迅速に実現する機能。
*4:AIX:オープンかつ高信頼な、UNIX環境のアプリケーションが利用可能なOperating System(OS)。
<新製品の主な特長>
1.POWER8(TM)プロセッサー搭載により処理性能を向上
最新のPOWER8(TM)(4.35GHz)を最大64way(*5)まで搭載可能なハイエンドモデル「EP8000 E880」と、POWER8(TM)(4.02GHz)を最大64wayまで搭載可能なミッドレンジモデル「EP8000 E870」を製品化し、POWER7+(TM)プロセッサーを搭載した従来モデル比(*1)で、トランザクション処理性能をそれぞれ最大約1.8倍に向上しています。また、メモリは従来モデル比(*1)で2倍となる最大8,192GBまで(*6)搭載可能として、データベースやオンライントランザクション処理システムなど、中・大規模の基幹業務システムに適した性能と拡張性を実現します。
さらに、I/O(*7)帯域幅を従来モデル比(*1)で約3.2倍にまで高め、ストレージやネットワークへの接続をさらに高速化します。
*5:way:プロセッサーのコア数。
*6:ハイエンドモデル「EP8000 E880」の最大搭載メモリが、従来モデル4,096GBから8,192GBまで拡張。
ミッドレンジモデル「EP8000 E870」の最大搭載メモリは、従来モデルと同様に4,096GB。
*7:I/O(Input/Output):データ入出力。
2.信頼性と可用性を向上
「EP8000シリーズ」の特長であるCUoD機能(*8)を利用して、訂正可能なメモリエラーが閾値(しきいち)を超えた場合、予備メモリの領域に動的にメモリ交替を行う機能を今回新たにサポートし、メモリ障害によるサーバダウンを未然に回避することが可能です。
また、サーバリソースを監視するサービスプロセッサーと、サーバ内の処理時間の同期確保に重要なクロックモジュールについて、従来、複数筐体構成で冗長化していたものから、最小構成を含む全てのシステム構成で冗長化を図り、信頼性を高めています。さらに、電源モジュールは4台を標準搭載して2台+2台の冗長構成を可能とし(*9)、電源モジュールの障害発生や定期保守交換の際にも冗長構成を保ちながら対応できるため、システムの可用性を向上します。
*8:CUoD(Capacity Upgrade on Demand)機能:予備用として搭載しているプロセッサーやメモリーを、ユーザーの要求に応じてコンソール端末から任意のコードを入力することですぐに増設可能とする機能。
*9:従来モデルは、電源モジュールを2台標準搭載し、1台+1台の冗長構成。
<新製品の概要>
※添付の関連資料を参照
<新製品の価格と出荷時期>
※添付の関連資料を参照
<Hitachi Innovation Forum 2014 TOKYOでの紹介について>
日立は、2014年10月30日(木)〜31日(金)に東京国際フォーラムで開催する「Hitachi Innovation Forum 2014 TOKYO」において、エンタープライズサーバ「EP8000シリーズ」を紹介します。
>Hitachi Innovation Forum 2014 ホームページ
http://iforum.hitachi.co.jp/
<関連情報>
>エンタープライズサーバ「EP8000シリーズ」に関するホームページ
http://www.hitachi.co.jp/Prod/comp/EP8000/
<他社商標注記>
・AIX、POWER7+、POWER8は米国およびその他の国におけるInternational Business Machines Corporationの登録商標または商標です。
・UNIXは、The Open Groupの米国ならびに他の国における登録商標です。
・その他、記載の会社名、製品名はそれぞれの会社の商標もしくは登録商標です。