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日本IBM、不正送金対策に「トランザクション署名構築サービス」を開始
不正送金対策に「トランザクション署名構築サービス」
ジェムアルト製品を利用して、システム設計や構築を支援
日本IBM(社長:マーティン・イェッター)は、デジタル・セキュリティーを全世界で展開しているジェムアルト社(本社:オランダ)の製品を活用し、インターネット・バンキングの不正送金対策を強化するためのシステム設計および構築を行う「トランザクション署名構築サービス」を、本日より開始します。
インターネット・バンキング犯罪の手口が高度化・巧妙化し、個人だけでなく法人にも被害が拡大する中、金融機関ではより一層の強固な対策を複数組み合わせて対応することが求められています。対策の一つとして、利用者本人が策定したパスワードに加えて別の認証を行う「多要素認証」があり、最近では、ネットを介さない安全性の高いハードウェア・トークンを利用したトランザクション署名への関心が高まっています。
「トランザクション署名構築サービス」は、IBMがグローバルで展開しているジェムアルト社製品を利用したトランザクション署名のシステム構築を、金融業界を中心に提供します。ジェムアルト社の認証アプライアンス・サーバーを既存のインターネット・バンキング向けのサーバーと連携させ、インターネット・バンキング利用者は取引開始時にジェムアルト社のトークン製品を利用してログインします。また、送金等の重要な取引に関しては取引内容(金額、振込先口座番号など)をトークンに入力することによりトランザクション署名が生成されます。この数値を取引の確認として入力することにより、サーバー側で生成された署名とトークン側の署名を照合し、署名が一致すれば取引内容に改ざんがないことを確認でき、中間者攻撃に対して有効なセキュリティー対策となります。また、海外の実例や成果を踏まえたシステム設計により、さらに効果的な不正送金対策の実現を支援します。
「トランザクション署名構築サービス」の価格は個別見積もりとなります。見積もりの構成要素としては、アプライアンス・サーバー料金や保守ライセンス料などのサーバー関連費用、トークン関連費用、その他、システムの設計・構築費用などです。
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