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ベックマン・コールター、200nmからの粒子カウントを実現した精密粒度分布測定装置を発売
ベックマン・コールター
精密粒度分布測定装置 Multisizer 4e 発売
〜200nmからの粒子カウントを実現した次世代型コールターカウンター〜
ベックマン・コールター株式会社(本社東京都 代表取締役社長:川田典昭)は、精密粒度分布測定装置 Multisizer 4eを2014年11月1日に発売いたします。
コールターカウンターは、粒子の色、形状、組成、屈折率などの影響を受けずに粒子径を測定できる非常にユニークで信頼性の高い粒度分布測定装置です。
コールターカウンターは、粒子が検知帯(アパチャー感応領域)を通過する際に生じる2電極間の電気抵抗の変化を測定します。電解質溶液中に懸濁させた粒子が、バキュームによりアパチャーの検知帯を通過する際に、粒子体積分の電解液が排除されます。この排除された電解液の体積を電圧パルスとして測定し、このパルスの大きさを粒子体積、パルスの発生数を粒子数として記録する粒度分布測定装置です。粒子一つ一つを測れる特徴を生かし、目的産物以外の粗大粒子や微小粒子の測定を行うことができます。微細、微小な製品開発が活発な昨今、多くの分野でサブミクロン粒子の測定ニーズが高まっていましたが、小さい粒子を測定する場合、電気ノイズの影響が大きくなり、コールターカウンターで測定する事が出来ませんでした。
Multisizer 4eは、新型微小10μmアパチャーの開発、装置部品の変換、新型プリアンプの開発により、従来測定できなかったサブミクロン粒子の測定を可能にしました。この事は、Multisizer 4eが粒子物性の研究開発のみならず、幅広い製造分野のクオリティーコントロールに活用できることを意味し、今までコールターカウンターをご使用されていない様々な分野のお客様のご期待にも応えられる製品であると確信しております。
■特長
<広範囲測定>
・測定範囲:0.2〜1,600μm(直径)
・ダイナミックレンジ:40:1(直径)
<高精度測定>
・直線性:直径±1%以内
・分解能:最大11,000チャネル
・パルスデータ:最大525,000パルス
・アパチャーの電流誤差:設定値±0.4%以内
<スタンダード>
・ISO13319完全準拠
・米国材料試験協会(ASTM)9分野で採用
※製品画像は添付の関連資料を参照
製品名:Multisizer 4e
希望小売価格(税別):875万円
発売日:2014年11月1日
本製品は研究用です。
■ベックマン・コールター社について
ベックマン・コールター社(Beckman Coulter,Inc.)は米国カリフォルニア州を本拠地とし、バイオメディカル関連製品の開発・製造・販売・技術サービスを、日本(ベックマン・コールター株式会社)を含め120カ国以上で展開しているグローバル企業です。25万台を超えるベックマン・コールター製品が世界中の研究機関・医療機関で利用されており、科学技術発展および患者さまの健康増進に貢献しています。