リニアテクノロジー、デュアル・トラッキングLDO内蔵のスイッチング・レギュレーターを発売

リニアテクノロジー、新製品「LT３６６８」を発売開始
デュアル・トラッキングLDO内蔵の４０V、４００mA（IOUT）、２．２MHz降圧レギュレータ


　リニアテクノロジー株式会社は、MSOP−１６Eパッケージで供給される、２つのトラッキングLDO出力を備えた４００mA、４０V降圧スイッチング・レギュレータ「LT３６６８（http://www.linear-tech.co.jp/product/LT3668）」の販売を開始しました。LT３６６８EMSEは熱特性が改善された１６ピンMSOPパッケージで供給され、１０００個時の参考単価は２．５５ドルから。LT３６６８IMSEは−４０℃〜１２５℃の動作温度範囲で仕様が規定され、１０００個時の参考単価は２．８１ドルからで、リニアテクノロジー国内販売代理店各社経由で販売されます。製品の詳細情報は、リニアテクノロジーのWebサイトをご参照ください（http://www.lineartech.co.jp/product/LT3668）。

　LT３６６８は、計測用ASICの電源を正確に追尾するためのセンサーの電源用途向けに、完全で堅牢なパワー・ソリューションを提供します。LT３６６８は４．３V〜４０Vの入力電圧で動作し、６０Vまでのトランジェント電圧に耐えることができるので、車載アプリケーションや産業用アプリケーションに最適です。６００mAの内蔵スイッチにより、最大４００mAの電流を、メイン出力と両方のトラッキングLDOの負荷に供給することができます。メイン・スイッチング・チャネルは最低１．２Vまで出力可能で、各LDOは最低１．１Vまで出力可能です。LT３６６８は、３つのチャネルすべてがレギュレーション状態のときに必要な暗電流がわずか５０μAなので、常時オンの車載アプリケーションに最適です。

　スイッチング周波数を２５０kHz〜２．２MHzの範囲でプログラム可能なので、設計者はノイズに非常に敏感な周波数帯域を回避しながら効率を最適化できます。内蔵のトラッキングLDOはそれぞれ最大２００mAまでの電流制限を高精度で設定でき、高い信頼性を実現します。トラッキングLDOは高精度であるため、ADCやセンサーに電力を供給するのに最適です。LDOには独立した入力から給電可能ですが、メイン・スイッチング・レギュレータの出力から給電すれば、高効率と低ノイズの両方を実現できます。熱特性が改善されたMSOP−１６Eパッケージを採用し、スイッチング周波数を高くすることにより外付けコンデンサやインダクタの小型化が可能なので、小型で放熱効果の高い実装を実現します。

　LT３６６８のメイン・スイッチャは高効率の６００mAスイッチを採用し、必要な発振器、制御回路、ロジック回路をワンチップに集積しています。特別な設計手法によって広い入力電圧範囲で高効率を達成すると同時に、電流モード方式により高速トランジェント応答と優れたループ安定性が得られます。この他に、パワー・インジケータ、同期機能、逆バッテリ保護、電流制限および熱制限、プログラム可能な低電圧ロックアウトなどの特長を備えています。


■LT３６６８の特長：
　●単一入力から３つの出力を供給するのに必要なインダクタは１個のみ
　●２個の低ドロップアウト・リニア・トラッキング・レギュレータ
　　＞プログラム可能な電流制限による２００mA出力
　　＞入力電圧範囲：１．６V〜４５V
　　＞フォルト保護：最大±４５V
　●降圧レギュレータ：
　　＞低リップル（１５mVP−P未満）のBurst　Mode(R)動作
　　＞内部パワースイッチによる４００mA出力
　　＞動作入力電圧範囲：４．３V〜４０V（最大６０V）
　●入力１２V、出力６V、５V、５V、無負荷でのIQ＝５０μA
　●調整可能なスイッチング周波数：２５０kHz〜２．２MHz
　●３００kHz〜２．２MHzの範囲で同期可能
　●プログラム可能な低電圧ロックアウト
　●パワーグッド・インジケータ
　●熱特性が改善された１６ピンMSOPパッケージ

　※製品画像は添付の関連資料を参照


＜リニアテクノロジーについて＞
　S＆P５００の一員であるリニアテクノロジーは、過去３０年にわたり広範囲に渡る高性能アナログICの設計・製造及びマーケティング活動を行い、世界中の多くの企業に提供しています。リニアテクノロジーの半導体は、私たちのアナログ世界と「通信」、「ネットワーキング」、「産業」、「自動車」、「コンピュータ」、「医療」、「精密機器」、「民生」さらには「軍需航空宇宙」システムで幅広く使用されている、デジタル・エレクトロニクスとの架け橋の役目を担っています。リニアテクノロジーは、パワーマネージメント、データ変換、信号調整、RF、インタフェース、μModuleサブシステム及びワイヤレス・センサ・ネットワーク製品を設計・製造・販売しています。詳細は同社Webサイトをご参照ください。
　http://www.linear-tech.co.jp

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