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カゴメ、ラブレ菌を含む飲料の継続摂取によるインフルエンザ罹患率の低減を確認
ラクトバチルス・ブレビス・KB290(通称:ラブレ菌)を含む飲料の
継続摂取によるインフルエンザ罹患率の低減を確認
〜インフルエンザ流行期に栃木県那須塩原市の小学校15校にて大規模調査を実施〜
カゴメ株式会社(社長:寺田直行)は、栃木県那須塩原市の小学生を対象に調査を行い、弊社保有の植物性乳酸菌Lactobacillus brevis KB290(以下ラブレ菌)の摂取によって、インフルエンザに感染するリスクを低減できる可能性があることを明らかにしました。
【ラブレ菌について】
「ラブレ菌」は、免疫力と関係の深いインターフェロンの研究などで知られるルイ・パストゥール医学研究センターの岸田博士によって京漬物“すぐき”から発見された乳酸菌です。弊社での研究で整腸や免疫賦活に効果的であることが確認されています。
*参考画像は添付の関連資料を参照
【本調査の概要】
対象:栃木県那須塩原市の小学生計2,926名 ※規定通りに試験を完了した1,783名のデータを解析
調査期間:2014年1月14日?2014年3月7日の約2ヶ月間
調査概要:上記の約2ヶ月間、ラブレ菌を含む飲料を毎日(休校日を除く)摂取した児童(摂取群)と摂取しなかった児童
(非摂取群)とで、インフルエンザ罹患率(インフルエンザと診断された児童の割合)を比較しました。
その結果、非摂取群のインフルエンザ罹患率が23.9%であったのに対し、摂取群では15.7%と、
明らかに低いことがわかりました(下図)。
◆ラブレ菌の継続的な摂取によって、インフルエンザ罹患リスクを低減できる可能性が明らかになりました。
◆特定の食品の摂取がインフルエンザ予防に有効であることを示す報告は、乳酸菌も含めていくつかなされておりますが、今回のように、同一地域内で食品を摂取した者としなかった者とでインフルエンザ罹患率を比較した、数千人規模での調査は、世界でも初めてだと思われます(カゴメ調べ)。
◆本研究成果は、日本食品免疫学会設立10周年記念大会(2014年10月16日?17日)で発表致します。
◆本研究の論文がLetters in Applied Microbiology誌に受理されました(同雑誌の電子版に掲載されています)。
※本発表はインフルエンザ予防ワクチンの接種を推奨しないものではございません。
<特設WEBサイト>
http://www.kagome.co.jp/nyusankin/influenza/index.html
〜調査概要〜
*添付の関連資料を参照
■まとめ
インフルエンザの流行期にラブレ菌を含む飲料を継続的に摂取することで、インフルエンザ罹患リスクを低減できる可能性が示されました。また、予防接種を受けていない方に対して、より顕著な効果が確認されました。本調査より、ラブレ菌の継続的な摂取が体の免疫力を高め、インフルエンザの予防に効果的であることが期待されます。
※本発表はインフルエンザ予防ワクチンの接種を推奨しないものではございません。