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日立、バッチ処理などの高速化を実現する企業向けHadoopプラットフォームを販売開始

2014-10-20

バッチ処理や機械学習などの高速化を実現する
企業向けHadoopプラットフォームを販売開始
Hadoopシステム向けエントリーブレードサーバ「HA8000−bd/BD10」とサポートサービスを強化

 ※製品画像は添付の関連資料を参照

 株式会社日立製作所(執行役社長兼COO:東原 敏昭/以下、日立)は、このたび、バッチ処理(*1)や機械学習(*2)などの高速化を実現する企業向けHadoop(*3)プラットフォームとして、高集積・省電力のエントリーブレードサーバ「HA8000−bd/BD10 X3モデル」(以下、新モデル)を新たに製品化するとともに、Hadoopシステムに関するサポートサービスを強化し、10月16日から販売開始します。

 *1 コンピュータのプログラム群(ジョブ)の実行方式の一つで、一定時間または一定量のデータをまとめて一括処理する方式。
 *2 データに潜む一定のパターンや規則性をコンピュータ・プログラムに学習させることで、人間のように複雑で柔軟な判断が行えるようにする技術・手法。
 *3 オープンソースソフトウェアコミュニティ「Apache Software Foundation」にて開発・公開されている、大量データの効率的な分散処理を実現するソフトウェア基盤。


 新モデルでは、ベースユニット(シャーシ)あたり、従来の2倍(*4)となる最大160コアを搭載可能とするなど処理性能を強化し、Hadoopシステムにおけるデータ処理や分析をさらに高速化するとともに、Hadoopの商用ディストリビューション(*5)である「Cloudera Enterprise/CDH(Cloudera"s Distribution including Apache Hadoop)」(以下、「Cloudera Enterprise」)の最新版へ対応したことにより、複数のデータ処理を同一のHadoopシステム上で並行して実行可能となるなど、効率的かつ柔軟にシステムを利用できます。加えて、ハードウェアとソフトウェアを含めたITプラットフォーム製品の問い合わせにワンストップで対応するサポートサービスである「日立サポート360」にて「Cloudera Enterprise」に対応し、企業のHadoopシステムの構築、利用を全面的に支援します。

 *4 インテル(R)Xeon(R)プロセッサーE3−1220L v2を搭載した2014年6月発売の「HA8000−bd/BD10 X2」と、インテル(R)Xeon(R)プロセッサーE3−1240L v3を搭載した新製品の「HA8000−bd/BD10 X3」との比較。
 *5 複数のソフトウェアをパッケージ化して提供するもの。


 近年、業務データやログ情報などビッグデータの利活用を図る取り組みが活発化しており、マーケティングや営業部門など様々な業務部門において、現場で発生する業務データの分析・活用が積極的に行われています。データの規則性を見出し業務改善や売上向上のための施策につなげる機械学習などを取り入れたマーケティングシステムの基盤となるHadoopにおいても、様々な業務部門でのデータ利活用を効率的に行うため、複数の部門でHadoopシステムを共有し、異なるデータ処理を一つのシステムで実行可能とするなどの機能強化が急速に進んでいます。このような中、Hadoopシステムを支えるハードウェアには、複数のデータ処理の同時実行に必要な高い性能やデータ応答時間の高速化が求められています。また、進歩が早いHadoop関連の最新の技術情報を継続的に収集することは利用者にとって負担が大きいため、システムの安定稼働を全面的に支援する問い合わせサービスが必要とされています。

 日立はベースユニットあたりの搭載コア数を従来の2倍(*4)にするなどデータ処理性能を向上するとともに、「Cloudera Enterprise」の最新版に対応した新モデルを製品化しました。これにより、バッチ処理や機械学習などのHadoopシステムによるデータ処理をさらに高速化し、よりタイムリーなデータ活用を可能とします。また、最新の「Cloudera Enterprise」に対応したことにより、複数のデータ処理を同一のHadoopシステム上で実行できるようになり、複数の業務部門でHadoopシステムを共有し、効率的かつ柔軟に利用することが可能となります。
 あわせて、サポートサービス「日立サポート360」にて「Cloudera Enterprise」に対応し、「Cloudera Enterprise」を含め、Hadoopシステム全体の問い合わせに同じ窓口にてワンストップで対応することで、不具合や問題点の切り分けなどを迅速に行うことが可能となります。

 日立は、今後も、Hadoopプラットフォームの強化を継続的に行うとともに、統合システム運用管理「JP1」など日立のミドルウェアを組み合わせたHadoopソリューションの開発・関連サービスの拡充を進め、企業のHadoopを利用したデータ活用を支援していきます。


<今回の新製品・サービスの特長>
1.Hadoopシステム向けに性能を強化した「HA8000−bd/BD10 X3モデル」の提供
(1)バッチ処理や機械学習などの高速化に向けて、データ処理性能を強化
 インテル(R)Xeon(R)プロセッサーE3−1200 v3製品ファミリーを新たに採用し、従来と比べ処理性能が約1.9倍(*4)に向上するとともに、メモリー容量を従来の2倍(*4)となる最大32GBに拡張したことなどにより、Hadoopシステムにおける分散処理の高速化を実現し、バッチ処理や機械学習などのデータ処理や分析作業を高速化します。
 さらに、1ベースユニットあたり、従来の2倍(*4)となる160コアを搭載可能とするなど、さらなる高集積化を実現したほか、高速な10GBASE−Tの内蔵LANスイッチを新たに採用したことで、ベースユニット間のデータ通信性能を向上し、複数のベースユニットにまたがる大規模構成の分散処理においても高い性能を発揮します。

(2)Hadoopの商用ディストリビューションである「Cloudera Enterprise」最新版に対応
 「Cloudera Enterprise」の最新版に対応し、複数のデータ処理を同一のHadoopシステム上で、並行して実行することが可能です。これにより、複数の業務部門で同一Hadoopシステムを共有し柔軟に利用できるほか、複数のデータ処理や分析を同一Hadoopシステム上で同時に行うことができ、より効率的かつ迅速なデータ活用が可能となります。


2.Hadoopシステムの安定稼働をサポートするサービスメニューを強化
(1)「日立サポート360」にて「Cloudera Enterprise」に対応
 システムの問い合わせや安定稼働を支援する「日立サポート360」にて、「Cloudera Enterprise」に対応します。Hadoopシステムに関する問い合わせや障害などに対し日立がワンストップで対応することで、不具合や問題点の切り分けなどを迅速に行い、システムの早期回復を支援します。

 (2)Hadoop導入サービスの対象に日立アドバンストサーバ「HA8000シリーズ」を追加
 Hadoopシステムの導入時に、システムが動作するために必要なソフトウェアのインストールや個別設定などを実施する「プラットフォーム設定サービス for Hadoop」のサポート対象サーバに、従来対象であった「HA8000−bd/BD10」に加え、新たにPCサーバである日立アドバンストサーバ「HA8000シリーズ」を追加しました。これにより、システム用途や規模に応じたサーバ装置を利用して、より柔軟かつ容易にHadoopシステムを構築できるようになります。


 ※リリース詳細は添付の関連資料を参照


 ・インテル、インテルCore、Xeonは、アメリカ合衆国およびその他の国におけるIntel Corporationの商標です。
 ・Apache Hadoopは、Apache Software Foundationの米国およびその他の国における登録商標または商標です。
 ・Cloudera、Cloudera Enterprise、CDHは、Clouderaの米国およびその他の国における登録商標です。
 ・そのほか記載の会社名、製品名はそれぞれの会社の商標もしくは登録商標です。




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