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IIJ、パナソニックのMVNO事業への参入支援でMVNOサービス基盤を構築
IIJ、MVNEとしてパナソニックのMVNO事業への参入を支援し、MVNOサービス基盤を構築
株式会社インターネットイニシアティブ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:勝 栄二郎、以下IIJ)は、MVNE事業者(※1)として、パナソニック株式会社(本社:大阪府門真市、取締役社長:津賀 一宏、以下パナソニック)のMVNO事業への参入を支援し、同社が10月14日より開始したMVNOサービスのサービス基盤を構築するとともに、モバイル回線とあわせて提供することを発表します。
IIJは、パナソニックのMVNOサービス基盤として、LTE/3G網を利用したネットワークの帯域提供に加え、以下のシステムを構築しました。
1.通信制御システム(PCRF(※2)/PCEF(※3)を中心とする通信制御システム)
2.顧客管理、課金・請求などの業務システム
3.高いセキュリティを実現するリモートアクセス基盤
独自の通信制御システムにより、きめ細やかな通信制御を実現し、課金システム等も個別構築することで、利用用途に応じた柔軟なサービス提供を可能にしています。今回のサービス基盤構築においては、モバイルネットワークからクラウド環境までをトータルに提供するIIJの高い運用技術とMVNOとしての豊富な実績、さらに独立系事業者としてのマルチキャリア対応の可能性などが評価され、IIJがMVNEとして採用されました。また、パナソニックグループのMVNO事業参入にあたり、MVNOサービス運用技術の教育支援を目的とした人材交流なども行っていく予定です。
パナソニックでは、同社が注力する法人向けソリューション事業強化の一環として、M2M分野をはじめとするIoT(※4)への対応を見据え、デバイスからネットワーク、クラウドまでをワンストップサービスとして提供するため、MVNO事業に本格参入します。同社のMVNOサービスは、主に自社製品への通信機能の組み込みや、機器の保守管理を遠隔で行うサービスなど、パナソニックグループのハードウェアを核としたソリューションへの適用を見込んでいます。
(※1)MVNE(Mobile Virtual Network Enabler):MVNOを支援するサービスを提供する事業者。
(※2)PCRF(Policy and Charging Rules Function):通信ポリシー(通信速度等)を管理/決定する制御機能。
(※3)PCEF(Policy and Charging Enforcement Function):PCRFから通知されるポリシーに従った通信制御の実行機能。
(※4)IoT(Internet of Things:モノのインターネット):コンピュータなどの情報通信機器だけでなく、世の中に存在する様々なモノに通信機能を持たせ、インターネットに接続し相互に通信することで、自動認識や自動制御を行う仕組み。
■サービスイメージ
*添付の関連資料を参照
引き続き、IIJでは、パナソニックのMVNO事業の支援を継続するとともに、今後もMVNE事業を強化し、多彩なモバイルサービス市場の創出に向け、MVNO事業に参入する企業に対する支援を積極的に展開してまいります。