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CTC、日立建機の3D CAD業務で仮想デスクトップ環境を構築

2014-10-18

CTC、日立建機の3D CAD業務でデスクトップ仮想化を実現
グラフィックス仮想化技術「NVIDIA GRID vGPU」を国内で初めて導入


 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(代表取締役社長:菊地 哲、本社:東京都千代田区、略称:CTC)は、日立建機株式会社(代表執行役 執行役社長:辻本 雄一、本社:東京都文京区)の設計部門が3D CAD(※1)業務で利用するワークステーションの仮想デスクトップ環境を構築しました。グラフィックス処理に使用される集積回路(GPU:Graphics Processing Unit)(※2)を仮想化する技術「NVIDIA GRID vGPU」を国内で初めて採用しており、CTCは製品の組み合わせ検証からシステムの構築、システムの保守サポートサービスを提供しています。

 日立建機では社員が利用するデスクトップPCに加えて400台の3D CADワークステーションを設計部門が使用しています。設計者の増加に伴い、ワークステーションの設置スペースや管理業務の効率化が必要となり、Windows XPのサポート終了を機にワークステーションの仮想化を検討していました。しかし、従来の技術ではグラフィックス処理に使用するGPUが仮想化環境で共有できなかったため、グラフィックス性能が重要視される3D CAD業務のデスクトップ仮想化においては、技術面とコスト面で課題がありました。

 今回、CTCが構築したシステムは、GPUの仮想化を実現した3D CADワークステーションの仮想デスクトップ環境です。GPU仮想化技術のNVIDIA GRID vGPUを採用し、Citrix社のデスクトップ仮想化ソフトウェア「Citrix XenDesktop」と仮想基盤ソフトウェア「Citrix XenServer」を使用しています。1つのGPUを複数の仮想デスクトップで共有できるため、低コストでの導入が可能です。日立建機では、社員のデスクトップ環境から3D CAD業務を行えるようになり、ワークステーション設置スペースの削減、端末管理に伴う運用業務の効率化を実現しました。まずは、ワークステーション400台のうち100台分のデスクトップ仮想化を行い、今後は他の設計部門や海外拠点への導入も検討しています。

 CTCは、日立建機、シスコシステムズ社、Citrix社の3社と共同で、導入前の性能検証も行いました。また、ITインフラの構築に加えて、CADをはじめとする設計支援ツールの導入実績やCitrix社、シスコシステムズ社とのパートナーシップにより、今回のシステム構築に至りました。


 今回の発表にあたり、ベンダーパートナー各社からコメントをいただいております(五十音順)。

 世界初のGPU仮想化テクノロジーNVIDIA GRID vGPUによって、従来VDI化が難しかった3D CADのようなアプリケーションもVDIの利用が可能となります。この度のCTCによるGPU仮想化システムの導入により、日立建機様における業務改革やワークスタイル変革などが実現されること非常に喜ばしく思います。CTCと共に今後、他の製造業のお客様にもGPU仮想化システムを導入することによって、日本の製造業の活性化に貢献できると確信しています。
 エヌビディア合同会社
 エンタープライズソリューションプロダクト事業部 事業部長 杉本 博史

 シスコは、CTCにより、3D CAD業務のデスクトップ仮想化実現が日立建機に採用されたことを心より歓迎いたします。当社が提供するラックサーバ「Cisco UCS C240 シリーズ」とGPUおよび仮想化環境に最適化されたプラットフォームにより、3D CADなどのユーザ環境の効率化、ユーザクライアントのモビリティ化実現にむけて、今後もCTCとの協業を推進してまいります。
 シスコシステムズ合同会社
 執行役員 データセンター/バーチャライゼーション事業担当 俵 雄一

 シトリックス・システムズ・ジャパンは、CTCの発表を心より歓迎いたします。CTCが提供する弊社のXenDesktopによる3D CAD業務のデスクトップ仮想化ソリューションは、海外展開、知的財産管理、開発業務効率の向上などの課題を持つ製造業のお客様において今後もニーズが高まると考えております。今回、実際に同ソリューションをご活用されている日立建機様での事例が公開されたことは、このソリューションの価値を評価いただけたものと大変うれしく思います。
 シトリックスは、今後もCTCと共同でお客様のニーズに合ったソリューションを提供し、お客様のビジネスの成長を支援してまいります。
 シトリックス・システムズ・ジャパン株式会社
 チャネル アンド マーケティング本部長 鈴木 和典

 10月17日、ホテル日航東京で開催する「CTC製造ソリューションフォーラム2014」では、日立建機による導入事例の講演を予定しています。講演概要は以下の通りです。


■日立建機 講演概要
 タイトル:「GPU仮想化による3D CAD向けVDIの導入」
 日時:2014年10月17日(金) 13:30〜14:10(分科会B)
 会場:ホテル日航東京
 申込:http://www.event-info.com/seizoforum2014/program.php
    (入場無料・事前登録制)

 ※1 3D CAD:製品・建築物の設計・製図を行うソフトウェアやシステムであるCADの種類の一つ。仮想の3次元空間上に、「縦」「横」「奥行き」のある立体的な形状を作成するため、立体的に検証できるという特徴を持つ。
 ※2 GPU(Graphics Processing Unit):PCやワークステーション等の画像処理を担当する主要な部品のひとつ。通常の演算処理を行うCPUでグラフィックス処理を行うよりも高速に、3D描画などを処理することが可能。

 ※その他記載されている商品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。


以上



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