そごう・西武、そごう八王子店を２０１２年１月３１日で営業終了

そごう八王子店　営業終了について


　本日、そごう・西武の取締役会にて、２０１２年１月３１日をもって、そごう八王子店の営業を終了する事を決定いたしました。地域の皆さま、お取引先さまなど関係者の皆さま、そしてなによりご来店いただくお客さまに支えられて、営業を続けて参りましたが、結果として、ご期待に添うことが出来ず、誠に申し訳なく心よりお詫び申しあげます。

　当社は、昨今の極めて厳しい経済環境下においてこそ、新しい百貨店の価値創造に向けた挑戦が企業として生き残るためには不可欠であると考え、基幹店を中心に盤石な利益基盤の確立を図るとともに、店舗類型にもとづき、地域一番店化と業態複合店化を軸とした構造改革に着手しています。

　一方、構造的な赤字を抱える店舗については、十分な検討を行った後、０９年に「そごう心斎橋本店」・「西武札幌店」、そして昨年「西武有楽町店」の閉鎖を行ってまいりました。しかしながら、経済環境の先行きはまだまだ不透明感が強く、更に踏み込んだ対応が必要であり、誠に断腸の思いではありますが、営業終了に至りました。

　そごう八王子店は、１９８３年１１月、ＪＲ八王子駅に直結する郊外型百貨店としてオープンし、多摩地区はもとより、県外からも多数のお客様が来店されました。１９８６年以降、３度にわたる増床・改装を行い、地域やお客様のご要望にお応えできる百貨店を目指してまいりました。そして近年の競合激化の中、２００８年３月には、より広域からのお客様にもご来店いただくべく、抜本的な全館リニューアルも実施し、商品力の強化とともに、地域色を全面に押し出した積極的な取り組みを行いました。しかしながら、立川駅前の一大商業施設の充実や、周辺エリアへのショッピングセンターの進出等、マーケットの激変は余りに強く、継続的な赤字基調を改善することができませんでした。このような状況の中、存続にむけての検討を重ねてきましたが、２０１２年に契約満了を迎えるにあたり、赤字構造からの脱却は困難であり、今後営業を継続した場合、更なる赤字の拡大も避けられないという判断のもと、営業終了を決断するに至りました。これまで、八王子店でチャレンジしてきたことを無駄にすることなく、当社の今後の将来を見据えた大きな転換として位置付けてまいりたいと考えております。

　２０１１年度も引き続き厳しい状況下ではありますが、２０１２年度の目標として掲げる「新たな百貨店業態の確立」に向け、店舗特性を踏まえた構造改革の推進、衣料品改革を通じた全社収益力の回復への挑戦、そして新たな百貨店業態のビジネスモデル確立を目指した抜本的な改革に邁進してまいります。

　お客さま・地域の皆さま・お取引さま及び関係者の皆さまにおかれましては、これまで賜りましたご愛顧・ご支援に対し、改めて心からの感謝を申し上げます。また営業終了まで最後のご奉仕として誠心誠意を尽くして取り組んでまいりたいと存じます。


以　上


※店舗概要は添付の関連資料を参照