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東レ、汚れの落ちやすさを向上させた防汚加工テキスタイル「テクノクリーン」を開発

2014-10-08

ナノスケール加工技術による防汚加工テキスタイル
テクノクリーン(R)の販売開始について


 東レ株式会社(本社:東京都中央区、社長:日覺昭廣、以下「東レ」)は、この度、当社独自のナノスケール加工を用いることで、汚れの落ちやすさを大幅に向上させた防汚加工テキスタイル テクノクリーン(R)を開発しました。
 テクノクリーン(R)は、汚れにくさと汚れの落ちやすさを兼ね備えながら、業界最高水準の汚れの落ちやすさを実現した素材です。汚れが落ちやすいことから、洗濯時に使用する洗剤量を削減できます。そのため、洗濯機でのすすぎ時間を短縮できることから、水や電力の使用量も削減でき、さらに洗濯時の衣服の傷みも和らげるため、衣服の長寿命化が期待できます。このため、テクノクリーン(R)は、ユニフォームのライフサイクルにおけるコスト低減と環境問題に貢献できるテキスタイルです。
 東レはこの新たな防汚加工素材テクノクリーン(R)をワーキング、サービス、オフィス用のユニフォーム向けや、病院・介護施設のユニフォーム向け等、幅広く展開する計画です。2014年10月から販売を開始し、販売計画は、2014年度に5万mで、3年後の2017年度には50万mを目指します。

 防汚加工には汚れのつきにくい性能と汚れを落としやすい性能の両立が求められます。汚れにくさを付与するために撥水・撥油機能を高めると、洗濯水が素材にしみこみにくくなるため、汚れが落ちにくくなります。一方で、素材の吸水性を高めると洗濯で汚れを落としやすくなりますが、撥水・撥油機能が弱まるため、汚れはつきやすくなります。従来の防汚加工ではこれらの相反する性能を両立させるのが極めて困難でした。
 テクノクリーン(R)の防汚加工では、当社独自のナノスケール加工を駆使し、防汚加工時に使用する薬剤の親水性成分と疎水性成分の混合バランスをポリマーレベルでコントロールするとともに、防汚加工により生地上に形成する被膜に親水性と疎水性の成分を立体的に配置することで両方の機能を最大限発揮する最適な被膜構造を追求しました。このことで、汚れ付着防止機能を保ちながら、高い汚れ除去機能を兼ね備えることが可能となりました。
 さらに、この防汚加工は高温で洗濯する工業洗濯での耐久性を備えているため、家庭洗濯が想定される用途だけでなく、工業洗濯が必要な用途まで展開が可能です。
 またテクノクリーン(R)は、環境残留性と生体蓄積性が知られているPFOA(パーフルオロオクタン酸)を含まない薬剤を使用し、従来品同等の汚れ付着防止性を備えています。

 当社グループは、2014年4月からスタートさせた中期経営課題“プロジェクト AP−G 2016”において、地球環境問題や資源エネルギー問題の解決に貢献するグリーンイノベーション事業のグローバルな展開と、東レグループが保有する先端材料を活用し、医療現場の負担軽減に資するライフイノベーション事業の拡大を推進しています。
 東レは、高分子化学をベースとした技術力を駆使し、より快適なユニフォーム素材の開発を通じて、より良い社会の実現に取り組んでまいります。

 テクノクリーン(R)の概要は次ページの通りです。


 ※以下、リリース詳細は添付の関連資料を参照



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テキスタイル 介護施設 環境問題 テクノ 東レ

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