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オムロン、3次元の静止映像を空間に投影する「透明プレート型空間投影技術」を開発
世界初(※1)透明プレートを用いた空間投影技術を開発
オムロン株式会社(本社:京都市下京区、代表取締役社長:山田義仁)は、LEDの光を透明なプレートまたはシートから出射させ、3次元の静止映像を空間に投影する「透明プレート型空間投影技術」を世界で初めて実現しました。
近年、3D表示やヴァーチャルリアリティ、拡張現実の実現、ジェスチャー入力の補助等のための次世代ディスプレイとして空間投影技術が注目されています。一方、これまでの空間投影技術(※2)は、多くの部品を搭載し比較的規模の大きなシステムや設置スペースが必要でした。こうした中、当社は液晶ディスプレイ用バックライト事業等で培った光指向性設計技術と微細加工技術を応用し、プレートまたはシート1枚とLED1個のみで空間に3次元映像を投影する、「透明プレート型空間投影技術」を開発しました。
本技術は3次元で奥行きのある表示、実空間の物体への表示の重ね合わせ、複数枚のシートを重ねての使用が可能です。また、シート本体が透明なため目立たず、薄くて軽く、ガラス等にも貼り付けることができ、設置場所を選びません。
そのため、看板の3D表示、鉄道の駅構内など各施設における案内表示の立体化、ショウウィンドウにディスプレイされた商品の周囲への各種情報やデザインの投影、各種のジェスチャー入力機器や非接触スイッチにおける空間上の感知部分を可視化するなど、幅広い用途が考えられます。
オムロンは長年に渡り、光指向性設計技術と微細加工技術の高度化技術を蓄積し、携帯電話の液晶ディスプレイ向け点光源用バックライト、シート型バックライト、アミューズメント向け透明電飾パネル等を開発、商品化してきました。今後はこれらの技術を空間投影の分野に応用し、未来の生活空間を快適にしていくことで、人々が楽しく豊かに暮らせる社会の実現に貢献していきます。
当社は「透明プレート型空間投影技術」を、2014年10月7日(火)から11日(土)まで、幕張メッセで開催される「シーテックジャパン2014」に展示します。
オムロン出展位置:ライフ&ソサエティ ステージ ホール3 小間番号3L116
※1 2014年9月 当社調べ
※2 凹面鏡や2面コーナーリフレクタアレイなど
*以下の資料は添付の関連資料「参考資料」を参照
・主な特長
・アプリケーション例
<オムロン株式会社について>
オムロン株式会社は、独自のセンシング&コントロール技術を中核としたオートメーションのリーディングカンパニーとして、制御機器、電子部品、車載電装部品、社会インフラ、ヘルスケア、環境など多岐に渡る事業を展開しています。1933年に創業したオムロンは、いまでは全世界で約36,000名の社員を擁し、110を超える国や地域で商品・サービスを提供しています。制御機器事業では、モノづくりを革新するオートメーション技術や製品群、顧客サポートの提供を通じ、豊かな社会づくりに貢献しています。詳細については、http://www.omron.co.jp/をご参照ください。
■お客様からの詳細お問い合わせ先
オムロン株式会社
エレクトロニック&メカニカルコンポーネンツビジネスカンパニー
TEL: 077−565−5380