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大日本印刷、切る・折り曲げるなど圧力がかかると発光する「応力発光印刷」を実用化

2014-10-07

世界初! 圧力がかかると発光する「応力発光印刷」を実用化
印刷物を切る、折り曲げる、引っ掻くなどして発する光を金券などの真贋判定に利用

 ※参考画像は添付の関連資料を参照

 大日本印刷株式会社(本社:東京 社長:北島義俊 資本金:1,144億円 以下:DNP)は、切る、折り曲げる、引っ掻くなどの圧力を印刷面にかけるとインキが発光する「応力発光印刷」を開発し、世界で初めて実用化しました。偽造防止効果を高める技術として、金券などの印刷物に応用し、10月に量産を開始します。

【開発の背景】
 偽造防止印刷は、真贋判定を機械で行うものと目視で行うものに大きくわけることができます。機械を使わず目視で判定できる偽造防止印刷は、どこでも手軽に確認できる一方、悪意のある第三者による模倣の対象となりやすく、常に新しい技術が求められています。

 DNPはこれまで、模倣が極めて困難な人工DNAデオキシリボ核酸)を含有した人工DNAインキや各種ホログラムなど、さまざまな偽造防止印刷技術を積極的に開発し、これらを組み合わせて高い偽造防止効果を備えた商品券やチケット、カードなどを提供してきました。今回、目視で真贋判定する偽造防止印刷の新しい技術として、堺化学工業株式会社の応力発光性(圧力がかかることによって光を発する性質)を持つ顔料を使用したインキを開発し、圧力がかかると発光する印刷技術「応力発光印刷」を世界で初めて実用化しました。

【応力発光印刷の概要】
 応力発光印刷は、ひずみが生じると発光する特殊な分子構造を持つ応力発光体を活用したもので、圧力がかかったときだけ発光し、元に戻せば消えるという特徴を持っています。数分ほど印刷面に光を照射した後、暗い場所で印刷物を切る、折り曲げる、引っ掻くなど圧力をかけると、緑色の光を発します。また、太陽光や蛍光灯などを照射した後、暗い場所に移動しても、しばらく残光が生じる“燐光性”もあります。この応力発光や燐光を発する印刷物を正規品と見なすことによって、真贋判定に利用できます。耐水性や紙への加工適性など備えており、印刷色は無色です。応力発光印刷の加工コストは、通常の印刷1色分の価格に対して10%増程度を予定しています。

 ※参考資料は添付の関連資料を参照

【今後の取り組み】

 DNPは応力発光印刷を、ミシン目を切ったり、折り曲げたりしたときの光を確認して真贋判定するチケットや、アイキャッチ効果を高める商業印刷物、雑誌付録などに提供するほか、用途開発と市場開拓を進めていきます。

 また、応力発光や燐光を使って機械で真贋判定する方法と判定機の開発なども検討していきます。



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