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講談社とNEC、紙や電子書籍などに対応の原稿作成・編集ソフトを共同開発

2014-09-29

講談社とNECが共同開発
紙・電子書籍などマルチ展開に対応する原稿作成・編集の新ツール「スマート・ソース・エディター」


 株式会社講談社(本社:東京都文京区、社長:野間省伸、以下 講談社)は日本電気株式会社(本社:東京都港区、代表取締役 執行役員社長:遠藤信博、以下 NEC)と共同で、印刷物、電子書籍、webなどあらゆる形式に展開できる汎用テキストデータ(印刷組版上の属性を切り離したXML形式のデータ)を、誰でも簡単に作成し、扱うことができる原稿作成・編集ソフト「スマート・ソース・エディター(以下、SSE)」を開発しました。
 講談社内で段階的に導入し、これまで186作品(8月末現在)についてSSEを使って作成した汎用テキストデータから紙書籍・電子書籍への展開を行い、このほど本格運用を開始しました。

 講談社ではこれまで主にDTPソフト(注)を使って紙書籍用データをつくってきました。しかし、DTPソフトから書き出したデータでは文庫化など紙媒体での二次的利用の際、文字の脱落や文字化けが少なからず発生し、校正作業が大きな負担になっていました。紙書籍用データから電子書籍化するに際しても同様のことが起こり、DTPデータから電子書籍への変換は手間と費用が課題となっています。
 SSEで作成した汎用テキストデータはあらゆる形式への変換がスムーズにできるため、紙媒体の二次的利用はもちろんのこと、電子書籍データへの変換も簡単にできます。これにより、紙・電子書籍の同時刊行も容易になります。さらに、文字の脱落や文字化けが発生しないため、それぞれの製品形式での校正作業を大幅に削減でき、紙・電子を問わないマルチ展開をローコストで実現できるようになりました。印刷各社の現存するシステム(DTPソフト)とも親和性があり、変換に不都合は生じません。

 SSEは、高度な原稿整理、校正支援、および自動ルビつけ機能を搭載しています。これらの機能は、講談社校閲局が長年にわたって培ってきたノウハウおよび知見と、NECが持つ日本語解析エンジンにより実現しました。単語だけではなく単語の前後の意味も捉えるNECの日本語解析技術と、講談社監修の用字用語データベースとを組み合わせることで、文書作成ルール上の誤用表記や言葉の使い方の揺れなどを、より的確に指摘できるようになりました。これにより、校正・校閲業務の負荷軽減と品質向上が可能となりました。

 また、SSEで精度の高いコンテンツデータを作成・運用することにより、紙媒体はもとより電子書籍や今後出現するあらゆる媒体に対してスピーディに対応できることとなります。講談社のモットーである「おもしろくて、ためになる」コンテンツをこれまで以上にタイムリーに読者の方々に提供していきます。

 今後両社は、SSEが文書コンテンツの編集現場ではもちろんのこと、製版・印刷の製作現場でも広く使えるツールとなることを目指します。さらに将来的には、原稿を書くすべての書き手の方々のための最適な文書作成ツールとなることも視野に入れて、研究開発をすすめていきます。

 スマート・ソース・エディターの主な特長は、別紙をご参照ください。

【別紙】スマート・ソース・エディター(SSE)の主な特長

 *添付の関連資料を参照


以上


 (注)DTPソフト:DeskTop Publishing software。出版物の原稿作成・編集・レイアウトなど、コンピュータで出版物(印刷物)の作成を行うためのソフトウェア。


 ※スマート・ソース・エディターは、講談社の登録商標です。



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