IDC　Japan、国内サーバー市場の産業分野別動向を発表

国内サーバー市場　産業分野別動向を発表


　・２０１３年の国内サーバー市場における産業分野別出荷額構成比は、製造１８．９％、金融１８．７％、官公庁１４．８％。前年から製造と官公庁の構成比が上昇
　・２０１３年の国内x８６サーバーの産業分野別出荷台数構成比は、ITサービスが２６．５％でトップ。クラウドサービスなどのインターネット関連業種が依然好調
　・市場縮小が続く国内サーバー市場では、成長セグメントの産業分野に対する市場戦略を明確することが重要


　IT専門調査会社IDC　Japan株式会社（所在地：東京都千代田区九段北１‐１３‐５、代表取締役：竹内正人、Tel代表：０３−３５５６−４７６０）は、国内サーバー市場産業分野別動向を発表しました。これによると、８つの産業分野（金融、製造、流通・卸・小売、通信・メディア、ITサービス、官公庁、文教、その他）における、２０１３年の上位３産業分野の出荷額構成比は、製造が１８．９％、金融が１８．７％、官公庁が１４．８％を占めました（図１）。

　２０１３年の製造の出荷額は、前年比４．６％増でした。円安の効果で輸出が回復した製造がIT投資を復活させ、前年から０．６ポイントシェアが増加しました。一方、金融は前年にあったメインフレームの大型更新案件が一巡したため、シェアが前年比１．８ポイント低下しました。官公庁は、メインフレームとx８６サーバーで大型の更新案件があり、前年比１．８ポイント増加しました。

　x８６サーバー市場の産業分野別出荷台数比率では、ITサービスが前年に続き１位の２６．５％を占めました。クラウドサービスなどのインターネット関連業種が好調でした。２位は製造の２０．１％、３位は通信／メディアの１３．７％でした。ITサービス、製造は前年からシェアを増やしましたが、通信・メディアは更新需要が一巡したことからシェアを下げました。一方、x８６サーバーの出荷額は、サーバー市場全体の６３．１％を占め、特にITサービス、文教、通信・メディア、製造で７０％以上を占めています（図２）。

　IDC　Japanサーバー　リサーチマネージャーの林　一彦は「２０１３年の国内サーバー市場は、産業分野別ではITサービス、官公庁が前年比２桁のプラス成長となった。ITサービスはx８６サーバーでデータセンター向けの大口案件が目立ち、官公庁はメインフレームの更新案件の効果が大きかった。今後の国内サーバー市場では、ITサービス、製造、通信・メディアが成長セグメントとみている。市場縮小が続く国内サーバー市場において、成長セグメントの産業分野に対する市場戦略を明確にすることが重要である」と述べています。

　今回の発表はIDCが発行したレポート「国内サーバー市場　産業分野別　２０１３年の分析と２０１４年〜２０１８年の予測」（J１４２４０１０７）にその詳細が報告されています。本レポートでは、２０１３年の国内サーバー市場を、産業分野別に分析し、２０１４年〜２０１８年の市場規模を産業分野別に予測しています。また、産業分野別にベンダーシェアをまとめています。さらに、今後の国内サーバー市場を産業分野別動向に考察し、IDCの提言としてまとめています。


【レポートの詳細についてはIDC　Japanへお問い合わせください】


＜参考資料＞

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