ＴＩＳ、業務・システムテンプレート「ＴＩＳ制管一致連結会計テンプレート」を提供

ＴＩＳ、ＳＡＰ社製連結会計ソフトを用いた業務・システムテンプレート

「ＴＩＳ制管一致連結会計テンプレート」の提供を開始

−ＩＦＲＳ対応を視野に入れた制管一致連結会計システム構築の短期化・低コスト化を実現−


　ＩＴホールディングスグループのＴＩＳ株式会社（本社：東京都港区、代表取締役社長：藤宮　宏章、以下ＴＩＳ）は、ＩＦＲＳ対応を視野に入れた連結会計ソリューション「ＳＡＰ（Ｒ）　ＢｕｓｉｎｅｓｓＯｂｊｅｃｔｓ（ＴＭ）　Ｆｉｎａｎｃｉａｌ　Ｃｏｎｓｏｌｉｄａｔｉｏｎ」（※１）のシステム設計および構築を短期間・低コストで実現する業務・システムテンプレート「ＴＩＳ制管一致連結会計テンプレート（以下テンプレート）」を開発し、提供することを発表します。

　ＴＩＳは、テンプレートを活用した制管一致の連結会計システム構築を、ＩＦＲＳ強制適用開始予定の２０１６　年までに積極的に展開し、企業のグループ経営強化とＩＦＲＳを視野に入れた管理連結対応を支援していきます。

　多くの日本企業では事業のグローバル展開加速等により、連結ベースでの業績管理を迅速に行うニーズが強まっています。ＴＩＳは、これまで、連結会計業務の改善を検討されていたお客様に、充実した管理連結機能で定評のある「ＳＡＰ（Ｒ）　ＢｕｓｉｎｅｓｓＯｂｊｅｃｔｓ（ＴＭ）　Ｆｉｎａｎｃｉａｌ　Ｃｏｎｓｏｌｉｄａｔｉｏｎ」を提案・導入してきました。

　今回、提供を開始する「ＴＩＳ制管一致連結会計テンプレート」は、その導入ノウハウを集約したＴＩＳオリジナルのテンプレートです。テンプレートを利用することで、従来に比べ構築期間約５０％、費用約４０％の削減（ＴＩＳ試算）で、制度会計と管理会計の一致、いわゆる“制管一致”を実現する高度な連結会計システムを構築可能になります。


■「ＴＩＳ制管一致連結会計テンプレート」の特長

　本テンプレートは、ＴＩＳがこれまで培った連結会計システムの構築・運用経験を基に整備した連結会計業務・システム設計の雛形であり、短期間かつ低コストで「ＳＡＰ（Ｒ）　ＢｕｓｉｎｅｓｓＯｂｊｅｃｔｓ（ＴＭ）　Ｆｉｎａｎｃｉａｌ　Ｃｏｎｓｏｌｉｄａｔｉｏｎ」の導入を可能にするものです。

　また、本テンプレートは会計システムと連結システムのデータ連携ツール「ＳＡＰ（Ｒ）　ＢｕｓｉｎｅｓｓＯｂｊｅｃｔｓ（ＴＭ）　Ｆｉｎａｎｃｉａｌ　Ｉｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ　Ｍａｎａｇｅｍｅｎｔ（以下ＦＩＭ）　（※２）」の活用を前提として設計された日本初のテンプレートです。

　テンプレートを活用することで、関係会社からのデータ収集など煩雑だった連結会計業務全般の簡素化および、セグメント別／地域別／用途別など多様な切り口での管理連結会計に関する分析業務の柔軟な実施が可能となります。

　「ＴＩＳ制管一致連結会計テンプレート」活用のメリットは以下の通りです。

（１）短期・低コスト、低リスクでの連結会計システム導入
　テンプレートを活用することで、これまで高額だった連結会計システム「ＳＡＰ（Ｒ）　ＢｕｓｉｎｅｓｓＯｂｊｅｃｔｓ（ＴＭ）　Ｆｉｎａｎｃｉａｌ　Ｃｏｎｓｏｌｉｄａｔｉｏｎ」の構築費用を大幅に削減することが可能です。さらに導入期間の短期化、ＱＣＤ　遅延等のリスク最小化を実現します。テンプレートを利用した場合、利用しない場合と比較して期間で約５０％、導入費用で約４０％（ＴＩＳ試算）に抑えることができます。

（２）“制管一致”を効率的に実現
　テンプレートの勘定体系および入出力表の雛形を利用することで、検討に最も時間のかかる制管共通勘定など“制管一致”に必要な要件定義を効率化できます。また、同一セグメントにおける複数会社間のデータ整合性を担保するためのルールやレポートなども標準装備しています。

（３）ＩＦＲＳ要件に即時対応
　テンプレートは複数ＧＡＡＰ（※３）での処理を前提に設計されているため、ＩＦＲＳの初度適用時の複数ＧＡＡＰ　処理だけではなく、過年度遡及処理にも即時対応が可能です。

（４）データ品質を向上
　テンプレートは、経理部門が会計データを入力する時に、取引相手が入力した情報を参照することを可能としています。これによりデータ入力の精度が向上し、親会社から関係会社への問合せや入力データチェック作業の軽減につながり、決算早期化に寄与します。

（５）データ入力負荷を軽減
　テンプレートはＳＡＰ　社のデータ連携ツール「ＦＩＭ」を即利用できるよう設計されています。「ＦＩＭ」の高度なマッピング機能を活用し、会計システムと連結システムのデータの自動連携を図ることにより、親会社のみならず子会社のデータ入力負荷の軽減も実現します。また、「ＦＩＭ」の監査証跡機能を用いることで、連結決算作業における監査強化にも寄与します。


■ＳＡＰ　ジャパンのコメント
　ＳＡＰ　ジャパン株式会社　バイスプレジデント　ソリューション営業統括本部　経営管理ソリューション営業本部　本部長　ＩＦＲＳ支援室　室長　桐井健之氏は次のように述べています。
　「ＴＩＳは、長年にわたってＳＡＰ　ソリューションにかかわるビジネス、特に業務・経営改革のコンサルテーションを実施してきた信頼できるパートナーです。そのＴＩＳから今回、“ＳＡＰ（Ｒ）　ＢｕｓｉｎｅｓｓＯｂｊｅｃｔｓ（ＴＭ）Ｆｉｎａｎｃｉａｌ　Ｃｏｎｓｏｌｉｄａｔｉｏｎ”向けの業務・システムテンプレート“ＴＩＳ制管一致連結会計テンプレート”がリリースされたことで、よりユーザ企業様での連結会計システムの効率化・高度化ニーズを満たすことが可能になると考えています。今後一層のテンプレート充実を期待しています」


【脚注】

※１　ＳＡＰ（Ｒ）　ＢｕｓｉｎｅｓｓＯｂｊｅｃｔｓ（ＴＭ）　Ｆｉｎａｎｃｉａｌ　Ｃｏｎｓｏｌｉｄａｔｉｏｎ
　ＳＡＰ　社が提供する、連結会計アプリケーションソフトウェア製品。
　　詳細は以下製品ページをご確認下さい。
　　　http://www.sap.com/japan/solutions/sapbusinessobjects/large/enterprise-performance-management/fincons/index.epx

※２　ＳＡＰ（Ｒ）　ＢｕｓｉｎｅｓｓＯｂｊｅｃｔｓ（ＴＭ）　Ｆｉｎａｎｃｉａｌ　Ｉｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ　Ｍａｎａｇｅｍｅｎｔ（ＦＩＭ）
　ＳＡＰ社が提供する、ソースシステムとＳＡＰ（Ｒ）　ＢｕｓｉｎｅｓｓＯｂｊｅｃｔｓ（ＴＭ）　Ｆｉｎａｎｃｉａｌ　Ｃｏｎｓｏｌｉｄａｔｉｏｎ　間での情報のアクセス／マッピング／　読み込みに関するプロセス管理機能を有するアプリケーションソフトウェア製品。
　　詳細は以下製品ページをご確認下さい。
　　　http://www.sap.com/japan/solutions/sapbusinessobjects/large/enterprise-performance-management/financial-information-management/index.epx

※３　ＧＡＡＰ（Ｇｅｎｅｒａｌｌｙ　Ａｃｃｅｐｔｅｄ　Ａｃｃｏｕｎｔｉｎｇ　Ｐｒｉｎｃｉｐｌｅｓ）
　一般に公正妥当と認められる会計原則。企業が取引を会計処理する場合に準拠すべき原則、及び連結財務諸表、財務諸表を作成する場合の作成基準となる。国別に規定されている。


　記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。