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雪印メグミルク、独自素材「ホエイペプチドHW−3」の新たな知見の研究成果を発表
【雪印メグミルク】
《ACSM Conference on Integrative Physiology of Exercise》
における研究発表
雪印メグミルク株式会社(本社:東京都新宿区 代表取締役社長:中野 吉晴)は、コーポレートスローガン「未来は、ミルクの中にある。」に基づき、「おいしさ」と「健康」を追求するための研究を行っております。
これらの研究で得られた当社独自素材であるホエイペプチドHW−3に関する新たな知見について、9月17日(水)よりアメリカ合衆国にて開催される《ACSM Conference on Integrative Physiology of Exercise》において下記の通り発表いたしますので、ご案内いたします。
◆研究発表概要
演題名:Ingestion of 10 grams of whey protein hydrolysate yields a more prolonged anabolic response than 18 grams of whey protein following resistance exercise.
(レジスタンス運動後の10gの乳清タンパク質分解物の摂取は、18gの乳清タンパク質よりも長時間筋肉合成を刺激する。)
発表者:○Bradley S.Lambert(1)、加藤晴彦(1・2)、Paul T.Reidy(1)、Melissa M.Markofski(1)、Michael S.Borack(1)、Blake B.Rasmussen(1)、Elena Volpi(1)※○は演者
1.University of Texas Medical Branch
2.雪印メグミルク株式会社ミルクサイエンス研究所
発表日:9月17日(水)〜20日(土)ポスター発表
◆研究発表内容の要約
運動後に乳清タンパク質を摂取すると、筋肉合成が刺激されることが知られています。また、乳清タンパク質分解物(ホエイペプチドHW−3(※1))は、乳清タンパク質(WP)(※2)よりも素早く吸収され、より筋肉合成を刺激する可能性がこれまでに示されています。
そこで、運動後に10gのホエイペプチドHW−3と18gのWPを若年者に投与して、それぞれ、筋肉合成速度および血中の分岐鎖アミノ酸(BCAA)(※3)濃度を測定しました。
その結果、摂取後2〜4時間の筋肉合成速度が安静時と比較してホエイペプチドHW−3投与群で有意に上昇していましたが、WP投与群においては有意な差は見られませんでした。また、ホエイペプチドHW−3の方が、投与後早期に血中のBCAAが高まることが確認できました。
このように、ホエイペプチドHW−3の10g投与群では、WPの18g投与群よりも長時間筋肉合成が見られており、運動と組み合わせることにより、筋肉の合成が促進されることが示唆されました。
今後、更なる研究によりホエイペプチドHW−3の筋肉合成作用に関する詳細な知見を蓄積してまいります。
※1 ホエイペプチドHW−3:必須アミノ酸を豊富に含む乳由来のホエイ(乳清)タンパク質を当社独自の技術で調製した消化吸収性に優れた素材であり、骨格筋を形成するタンパク質の合成促進機能が明らかとなっている。
※2 乳清タンパク質(WP):チーズやヨーグルトの製造過程で生成する乳清中のタンパク質のこと。
※3 分岐鎖アミノ酸(Branched chain amino acid:BCAA):骨格の一部が分岐した分子構造をもつアミノ酸で、バリン、ロイシン、イソロイシンの3つのアミノ酸をさす。体のタンパク質を増やす働きや、運動時のエネルギー源としての役割を果たし、アミノ酸吸収の指標とされている。
◆学会開催概要
ACSM Conference on Integrative Physiology of Exercise
(米国スポーツ医学会運動統合生理学会議)
会期 平成26年9月17日(水)〜20日(土)
会場 Eden Roc Resort(アメリカ合衆国フロリダ州)