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インテック、アプリを起動せずにスマホなどの位置検知が可能なWi−Fi位置検知技術を開発

2014-09-12

アプリを起動せずにスマートフォン/タブレットの位置検知が
可能なWi−Fi位置検知技術を開発
〜MACアドレスを使わずプライバシーに配慮〜


 ITホールディングスグループの株式会社インテック(本社:富山県富山市、代表取締役社長:滝澤光樹、以下インテック)は、アプリケーション(以下アプリ)を明示的に起動、操作しなくてもスマートフォン/タブレットの位置を検知することができ、かつプライバシーに配慮したWi−Fi(ワイファイ(*))位置検知技術を開発しました。本技術は、9月末にベータ版の提供、年内に商用提供を予定しています。


<アプリ起動不要のWi−Fi位置検知技術>

 現状、さまざまな小売店やブランドにおいて、クーポン配信などの広告宣伝を目的にアプリが開発されており、消費者はたくさんのアプリをスマートフォンなどにダウンロードしています。
 しかし、消費者は来店した際、多くのアプリから対象店舗のアプリを探して起動する時間が必要で、起動を忘れてしまうこともあります。その場合、消費者にはクーポン配信などが実施されず、店舗にとっても、アプリの効果を把握できないなどのデメリットがあります。
 そこで、Wi−Fiのアクセスポイントを探すためにスマートフォン/タブレットが常時発信している電波を使って位置情報を検知することで、アプリが起動されていなくても、消費者はクーポンなどの有用な情報配信を受けることができ、店舗は来店したお客さまの情報などを取得することにより、効率的な広告宣伝の実施が可能になります。


プライバシーへの配慮>

 従来、Wi−Fiを使った位置検知技術は存在しますが、デバイスを一意的、永続的に識別する「MACアドレス」を使用しています。しかし、欧米などを中心に、消費者の許諾なしにMACアドレスを利用する位置検知技術がプライバシー保護の観点から疑問視されており、今後、スマートフォンOSによる「MACアドレスのランダム化」も検討されています。
 これに対して本技術は、スマートフォン/タブレット利用者のプライバシーに配慮し、利用者自身が位置検知技術利用の可否を選択できるオプトインを前提としており、MACアドレスを使用せず、位置情報取得の承諾をした時に自動的に付与される一時的な識別子を利用します。このため、利用者が本位置検知技術の利用中止操作を行った場合には、その利用者に関わる情報が削除されます。店舗にとっても、MACアドレスを使用せずにこの一時的な識別子を利用することで、利用停止済みのスマートフォン/タブレットのMACアドレスを永続的に管理する業務や集計データから除外する作業から解放されます。


<利用例>

 利用例の一つとして、図のようにWi−Fi検知ノードを設置した店舗にスマートフォンを持って来店した登録済みのお客さまは、アプリを明示的に起動や操作しなくてもスマートフォンが自動的にチェックインを行うため、来店者向けの特典(来店ポイントなど)を自動的に加算することができます。
 また、店舗では、お客さまのスマートフォン等の上でアプリが起動されていなくても従来のWi−Fi検知技術と同様にデバイスの位置検知や対象エリアの混雑度集計データを集めることができます。
 利用者自身によるサービス利用停止操作により、スマートフォンから一時的な識別子を削除することができ、完全な利用停止を技術的に担保します。

 【利用例】(図1参照)

  ※図1は添付の関連資料を参照


<特長>

 (1)一時的な識別子を導入することにより、位置情報取得について、利用者自身による承諾・中止手段が提供されプライバシーが保護されます。
 (2)今後のトレンドとなる「MACアドレスのランダム化」の影響を受けません。
 (3)アプリが未起動の状態でも位置情報を取得できます。
 (4)店舗は、利用を中止したお客さまのMACアドレス管理が不要です。
 (5)iOSの場合は、新たなアプリを導入せず、既存のWebブラウザのみでも利用可能です。

 ・利用開始時に位置検知識別子を含む設定情報をサーバーからダウンロードします。
 【ダウンロード】(図2参照)

  ※図2は添付の関連資料を参照

 インテックはこれまで、人の耳に聞こえにくい音波を使った高速な位置特定技術や、音波とPDRによるハイブリッド屋内測位技術を開発しており、GPSが届きにくい屋内や地下空間での測位技術に注力した研究開発を継続して行っています。今後も、実用的で効率的かつセキュリティに配慮した研究開発を目指していきます。

 (*)Wi−Fi
  無線でインターネットなどのネットワークに接続する技術。ノートPCをはじめ、スマートフォンやタブレットが多く普及したことで、屋内のみならず屋外でのインターネットの利用者も増え、Wi−Fiのアクセスポイントも急増している。


「インテックについて」
 お客さまの経営戦略に沿った情報化戦略の立案からシステムの企画、開発、アウトソーシング、サービス提供、運用保守まで、IT分野において幅広く事業を展開しています。特に、データセンター事業は、東京、横浜、大阪、富山などのデータセンターを高速回線で接続した高信頼性サービスを提供しています。2014年1月11日に創立満50年を迎えたインテックは、安全・安心で、便利で、Smartで、心地よい社会をICT技術で実現する“社会システム企業”を目指して、グローバルな視野で、次なる50年へと新たな挑戦を続けてまいります。


ITホールディングスグループについて」
 ITホールディングスグループは、約2万人、50社から成るIT企業グループです。グループ各社が様々なエキスパートであり、日本国内および海外の金融・製造・サービス・公共など多くのクライアントのビジネスとその先にあるお客様の日々を支えています。クライアントの課題を解決するだけでなく、クライアントのさらにその先にあるお客様のニーズを先取りして一歩進んだ提案をしていきます。


 >インテック ホームページ http://www.intec.co.jp/index.html
 >ITホールディングス ホームページ http://www.itholdings.co.jp/


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