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新日鉄住金エンジニアリング、沖縄県内で橋梁用高機能外装材「NSカバープレート」が採用
橋梁用高機能外装材「NSカバープレート」が沖縄県内で初採用
新日鉄住金エンジニアリング株式会社(代表取締役社長 高橋 誠、本社:東京都品川区)建築・鋼構造事業部(事業部長 竹内 貴司)の橋梁商品「NSカバープレート」が、本年7月沖縄県久米島町発注の「銭田橋改修工事(上部工−1)」に採用されることとなりました。これは沖縄県内では初の採用となります。
NSカバープレートは、内皮材、芯材、外皮材の三層から成るサンドイッチパネルと本体構造物への取り付けに必要な支持材を組み合わせた橋梁用高機能外装材で、防食機能、常設足場機能、遮音機能、美装機能があります。また、自重が軽量(0.2〜0.3kN/m2程度)であるため、新設橋ばかりでなく、ほとんどの既設橋にも設置可能です。
防食機能とは、NSカバープレートにより、風雨、飛来塩分、紫外線および結露から本体構造物を守り、腐食が進行しにくくなることを言います。その結果、本体構造物は内面塗装仕様にでき、塗り替えも不要となるため、橋梁の長寿命化やLCC削減に大きく寄与します。今回、採用が決まった銭田橋についても、腐食環境が厳しい沖縄において、主にこの防食機能が評価されたものです。
また、常設足場機能とは、NSカバープレートを設置することで、桁や床版下面など隅々に亘る近接目視による点検作業やタッチアップなどの補修作業を行うことができることです。橋梁点検車等での近接目視点検が困難な鉄道上・幹線道路上の橋梁において特に威力を発揮します。
本年7月1日施行の国交省令「道路法施工規制の一部を改正する省令」に定められた、橋梁の5年に1度の近接目視点検のための足場としても最適と言えます。この常設足場機能による設置例としては、東京外環自動車道東北線跨線橋(東日本高速道路(株))があります。
これまで羽田空港D滑走路桟橋など、延べ57万m2の納入実績があり、沿岸の塩害地域の橋梁や都市部の跨線・跨道橋での検討事例が増加しています。当社は、NSカバープレート他、鋼構造エンジニアリングを生かした橋梁商品を通じ、今後とも橋梁の健全な維持管理活動に貢献できるよう取り組んでまいります。
【NSカバープレートの構造】
※添付の関連資料「参考資料」を参照
【東北線跨線橋へのNSカバープレート設置後外観】
●発注者:東日本高速道路株式会社(設置工事は東日本旅客鉄道株式会社)
●建設地:埼玉県川口市
●仕様:外皮材に塗装ステンレスパネルを使用
●数量:裏面パネル647枚(4,021m2)、側面パネル416枚(644m2)
●設置完了:2014年2月
※参考画像は添付の関連資料「参考資料」を参照
【NSカバープレート内部】
※参考画像は添付の関連資料「参考資料」を参照
以上