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日本百貨店協会、1月の全国百貨店売上高概況を発表
平成23年1月 全国百貨店売上高概況
I.概況
1.売上高総額 5,541億円余
2.前年同月比 −1.1%(店舗数調整後/3か月連続マイナス)
3.調査対象百貨店 90社 259店(平成22年12月対比−1社・−2店)
4.総店舗面積 6,438,153m2(前年同月比:−2.9%)
5.総従業員数 92,624人(前年同月比:−5.8%)
6.3か月移動平均値 6−8月 −3.5%、7−9月 −3.1%、8−10月 −2.5%、
9−11月 −1.6%、10−12月 −0.6%、11−1月 −1.1%
[参考]平成22年1月の売上高増減率は−5.7%(店舗数調整後)
【1月売上の特徴】
3か月連続の前年同月比マイナスであるが、減少率は小幅でほぼ前年並みに推移した。
1月は、このところの景気の持ち直しによる消費マインドの改善を背景に、年初からスタートした冬のクリアランスセールが好調に推移し、東京や横浜など好天に恵まれた地域では、冬物重衣料をはじめとしたファッション商材を中心に活発な動きが見られた。一方、記録的な大雪となった北日本や日本海側など地方都市では、入店客数に影響を受けて多くの店舗が苦戦するなど、商況そのものは比較的堅調であったものの、主に天候要因で明暗が分かれる結果となり、最終的には全国トータルで前年実績を若干下回ることとなった。
具体的な動向としては、一部改装店舗の面積減や休日数の1日減(元旦と土曜日の重複)などマイナス要素がある一方、正月恒例の福袋が全国的に注目を集め完売するケースが多く見られたこと、改装や増床を終えた店舗が業績を伸ばしていること、家庭生活の充実を図る意識の高まりから食器や台所用品(その他家庭用品4.0%増)が好調を維持していること、外国人売上も2か月連続で前年をクリア(3.1%増)したことなどのプラス要素が報告されている。
【要因】
(1)天候:気象庁発表「1月の天候」の特徴は以下のとおり(一部抜粋)
◇冬型の気圧配置が続き、日本海側では降雪量の最大値を記録した一方、太平洋側では晴れの日が多く1月の少雨記録を更新した。また断続的な寒気の影響で1月としては‘86年以来の全国低温を記録した。
(2)営業日数増減 30.0日(前年同月比±0.0日)
(3)土・日・祝日の合計 11日( 〃 −1日・土曜1日減/元旦と重複)
(4)入店客数増減(回答店舗数で見る傾向値/前年同月比)
1)増加した:41店、2)変化なし:32店、3)減少した:56店、4)不明:46店
(5)1月歳時記(初売り、冬の全館セール、成人の日)の売上(同上)
1)増加した:41店、2)変化なし:46店、3)減少した:32店、4)不明:56店
(6)翌月売上見通し(回答店舗数で見る傾向値)
1)増加する:22店、2)変化なし:69店、3)減少する:32店、4)不明:52店
II.地区別の動き
1.10都市売上動向 −0.2%(店舗数調整後/3か月連続マイナス)
2.10都市以外の地区売上動向 −2.5%( 〃 /43か月連続マイナス)
III.商品別の動き
主要5品目では、家庭用品が2か月ぶりのプラス。マイナスは衣料品、身のまわり品、雑貨。食料品が−0.1%の微減となった。また、化粧品と家電が2か月ぶり、その他食料品が6か月ぶり、その他家庭用品が4か月連続のプラスとなり、紳士服・洋品が前年並み(−0.0%)となった。
※以下の資料は、添付の関連資料を参照
・平成23年1月 全国百貨店売上高概況
・第3表 地区別商品別売上高
・第4表 地区別商品別売上高(対前年増減(−)率)
・第5表 従業員数および売場面積等