リニアテクノロジー、２４Vトリプル出力同期整流式降圧コントローラー「LTC３８５３」を発売

リニアテクノロジー、新製品「LTC３８５３」を発売開始
−５５℃〜１５０℃の動作温度範囲を実現した、２４Vトリプル出力同期整流式降圧コントローラ


　リニアテクノロジー株式会社は、トリプル出力同期整流式降圧スイッチング・レギュレータ「LTC３８５３」のHグレード・バージョンとMPグレード・バージョンの販売を開始しました。LTC３８５３は熱特性が改善された６mmx６mmのQFN−４０パッケージで供給され、１，０００個時の参考単価は４．２４ドルからで、リニアテクノロジー国内販売代理店各社経由で販売されます。製品の詳細情報は、リニアテクノロジーのWebサイトをご参照ください（http://www.linear-tech.co.jp/product/LTC3853）。

　このデバイスは４．５V〜２４Vの入力電圧で動作し、最大９５％の効率を達成しながら、０．８V〜１３．５Vの出力電圧で最大２０A／フェーズの出力電流を生成することができます。Hグレード・バージョンは−４０℃〜１５０℃、MPグレード・バージョンは−５５℃〜１５０℃の動作温度範囲で仕様が規定されています。

　LTC３８５３は１．１Ωの強力なMOSFETゲート・ドライバを内蔵しています。固定周波数電流モード・アーキテクチャを採用しているため、２５０kHz〜７５０kHzの固定周波数または外部同期周波数を選択可能です。３つの段の位相を１２０°ずらして動作させることにより、電力損失と入力のリップルノイズを最小限に抑えます。出力インダクタ（DCR）の電圧降下を測定するか、オプションの検出抵抗を使用することで、出力電流の検出を行います。また、電流フォールドバックによって、短絡時や過負荷時のMOSFETの熱損失を制限します。さらに、LTC３８５３は調整可能なソフトスタートまたはトラッキング機能を備えています。Burst　ModeR動作、パルススキップ・モードまたは連続インダクタ電流モードをユーザーが選択可能なので、軽負荷時の効率を最適化することができます。

　LTC３８５３は−５５℃〜１５０℃の動作温度範囲で±１．２５％の精度を達成する高精度０．８Vリファレンスを搭載しています。最大９８％のデューティ・サイクルにより、損失電圧を非常に小さく抑えているので、バッテリ駆動アプリケーションの動作時間を延ばすことができます。


■LTC３８５３の特長：
　・１２０°位相をずらしたトリプル・コントローラにより、ノイズと入力容量を低減
　・トラッキングとフェーズロック・ループ同期
　・プリバイアスされた負荷に安全に電力を供給
　・固定または外部同期可能な動作周波数：２５０kHz〜７５０kHz
　・DCRまたはRSENSEを使用した電流検出
　・ピーク電流モード制御
　・強力なNチャネルMOSFETゲート・ドライバを内蔵
　・５Vリニア・レギュレータを内蔵
　・Burst　Mode(R)、パルススキップ、または強制連続動作モードを選択可能
　・−５５℃〜＋１５０℃でのリファレンス電圧精度：±１．２５％
　・プログラム可能なソフトスタート
　・パワーグッド信号
　・温度拡張グレードおよびインダストリアル温度グレード：−４０℃〜＋１２５℃（動作温度範囲）
　・車載温度グレード：−４０℃〜＋１５０℃（動作温度範囲）
　・ミリタリ温度グレード：−５５℃〜＋１５０℃（動作温度範囲）


　※製品画像は添付の関連資料を参照


＜リニアテクノロジーについて＞
　S＆P５００の一員であるリニアテクノロジーは、過去３０年にわたり広範囲に渡る高性能アナログICの設計・製造及びマーケティング活動を行い、世界中の多くの企業に提供しています。リニアテクノロジーの半導体は、私たちのアナログ世界と「通信」、「ネットワーキング」、「産業」、「自動車」、「コンピュータ」、「医療」、「精密機器」、「民生」さらには「軍需航空宇宙」システムで幅広く使用されている、デジタル・エレクトロニクスとの架け橋の役目を担っています。リニアテクノロジーは、パワーマネージメント、データ変換、信号調整、RF、インタフェース、μModuleサブシステム及びワイヤレス・センサ・ネットワーク製品を設計・製造・販売しています。詳細は同社Webサイトをご参照ください。
　http://www.linear-tech.co.jp

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