イマコト

最新の記事から注目のキーワードをピックアップ!

Article Detail

IHI回転機械、台湾にスラリーリサイクルシステムのサービス拠点を設立

2011-02-23

台湾にスラリーリサイクルシステムのサービス拠点を設立


 IHIの関係会社である株式会社IHI回転機械(社長:榊 純一、本社:東京都江東区、以下、ICM)は、太陽電池用シリコンウエハーメーカーなど向けにスラリーリサイクルシステム(製造工程で使用したスラリーを回収、遠心分離機で固液分離し再利用を可能にするシステム)を国内外で販売していますが、このたび、海外でも特に納入実績が豊富な台湾において、本システムのサービス拠点となる合弁会社「石川島科技股■有限公司」を設立し、2月17日に営業を開始しました。

 ※■印の文字は人偏に「分」の文字です

 新会社は、スラリーリサイクルシステムの現地販売代理店である佳値貿易有限公司(PANEL TRADING Co., Ltd.)と合弁で、台北市に設立したものです。
 ICMでは、有力な太陽電池用シリコンウエハーメーカーが多く存在する台湾向けに、佳値貿易と協力し50件のスラリーリサイクルシステムを納入していますが、これまで、台湾ではサービス事業は行っていませんでした。
 今回の新会社設立により、台湾においてもアフターサービスの充実と迅速な対応を可能にし、納入システムのアフターサービス事業を確保していくとともに、CS(顧客満足)の向上を図っていきます。また、万全なアフターサービス体制を整えることにより、修理・部品工事のみでなく、システム本体の受注拡大にも繋げていく計画です。

 ICMは、昨年実績でも台湾の太陽電池製造メーカーおよび半導体製造メーカーから、数十台のスラリーリサイクルシステムを受注し、台湾国内での実績を順調に伸ばしています。
 ICMでは、国内外において、現在、本システムの売上は30億円前後ですが、2011年度はサービス事業の拡大を含め50億円に、2015年度には150億円規模へ拡大させていく計画です。


<スラリーリサイクルシステム>
 太陽電池、半導体などの製造工程で、シリコンインゴットをワイヤーソー(ワイヤーによる切断装置)で薄板状に切断する際に使用したスラリー(砥粒とクーラントを調合した加工液)を遠心分離機で分離・回収し、砥粒とクーラントを再生する装置。ICMのスラリーリサイクルシステムは、砥粒・クーラントの高効率回収と切削屑の除去率が高く、システムが全て自動化しているという特長を有しており、国内外で90%のシェアを誇る。


*砥粒:Sic(炭化ケイ素)が主成分の研磨材。要求仕様によって、粒径の異なった物で対応している。
クーラント:水系、油系の2種類があり、使用方法は砥粒と混合し、ワイヤーソーマシーンでシリコンインゴットを切削する際に、ワイヤーソーマシーンのワイヤーに吹きかける。
 目的は、切削効率向上の他、ワイヤー寿命のアップ並びに被切削物の切削面を滑らかにする事。従って、クーラント自体は冷却効果、潤滑油、ワイヤーへの砥粒付着の役目となる。


※会社概要は添付の関連資料を参照

Related Contents

関連書籍

  • 死ぬまでに行きたい! 世界の絶景

    死ぬまでに行きたい! 世界の絶景

    詩歩2013-07-31

    Amazon Kindle版
  • 星空風景 (SKYSCAPE PHOTOBOOK)

    星空風景 (SKYSCAPE PHOTOBOOK)

    前田 徳彦2014-09-02

    Amazon Kindle版
  • ロンドン写真集 (撮影数100):ヨーロッパシリーズ1

    ロンドン写真集 (撮影数100):ヨーロッパシリーズ1

    大久保 明2014-08-12

    Amazon Kindle版
  • BLUE MOMENT

    BLUE MOMENT

    吉村 和敏2007-12-13

    Amazon Kindle版