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ソフトバンクモバイル、車載係留気球Wi−Fiシステムを開発
車載係留気球Wi−Fiシステムを開発
〜8月15日から開催される「コミックマーケット86」で初めて活用、
大規模イベントで快適なWi−Fi通信を実現〜
ソフトバンクモバイル株式会社は、屋外で開催される大規模イベント会場において快適なデータ通信サービスを提供するために、車載の係留気球によりWi−Fi基地局を地上数十メートルの高さに揚げて広域のサービスエリアを迅速に構築する「車載係留気球Wi−Fiシステム」を開発しましたのでお知らせします。
ソフトバンクモバイルでは、災害などで通信障害が発生しているサービスエリアを迅速に復旧させることを目的として、2013年3月に第三世代移動通信システム(W−CDMA)を対象として係留気球を利用した臨時無線中継システム(以下「気球無線中継システム」)を開発しました(※1)。このたび開発した車載係留気球Wi−Fiシステムは、既存の気球無線中継システムを大幅に改良し簡素化したもので、車外に広い作業スペースを必要とせず、会場到着後約30分程度でサービスを開始できます。
車載係留気球Wi−Fiシステムでは、係留気球は車載の係留気球ボックス(※2)に収納されイベント会場へ運搬されます。会場において係留気球ボックスの側面を気球の大きさに合うように広げ、その中で気球を膨らませ、Wi−Fi基地局を気球に取り付けて地上数十メートルの高さに揚げサービスを開始します。一連の作業を全て車載の係留気球ボックス内で行うため、車外に広い作業スペースを必要とせず、風速10メートル以上の強風でも迅速に作業を行うことができます。(図1)
また、車載係留気球Wi−Fiシステムは、快適かつ大容量のWi−Fi通信を実現するために開発した移動測定車に設置する「5.6GHz帯空間分割マルチチャネルWi−Fiシステム」(※3)と組み合わせて運用します。空中から広域のエリアを車載係留気球Wi−Fiシステムでカバーし、高密度トラフィックのエリアを5.6GHz帯空間分割マルチチャネルWi−Fiシステムでカバーすることで、大規模イベントで発生する大量の通信トラフィックを効率よく処理することができます。(図2)
このたびソフトバンクモバイルでは、2014年8月15日から17日に東京ビッグサイトで開催される「コミックマーケット86」において、初めて車載係留気球Wi−Fiシステムを用いたサービスを提供します。今後は、屋外でのさまざまな大規模イベントにおいて本システムを活用します。
<ご参考>
「コミックマーケット86」におけるソフトバンクモバイルのその他の電波対策については以下よりご覧いただけます。
「コミックマーケット86」会場で電波対策を実施 http://www.softbank.jp/mobile/info/personal/news/service/20140813a/
[注]
※1「気球無線中継システム(http://www.softbank.jp/corp/group/sbm/news/press/2013/20130301_01/)」については、2013年3月にプレスリリースを行っています。
※2「係留気球ボックス」は、車両に乗せて係留気球Wi−Fiシステムを運搬し、運用するために使用する装置を指します。会場において係留気球の大きさに合わせて容易に広げられ、開閉することができます。
※3「5.6GHz帯空間分割マルチチャネルWi−Fiシステム(http://www.softbank.jp/corp/group/sbm/news/press/2013/20131029_03/)」については、2013年10月にプレスリリースを行っています。
*以下の資料は添付の関連資料を参照
・図1:車載係留気球Wi−Fiシステムの構成
・図2:車載係留気球Wi−Fiシステムを用いた広域のサービスエリア構成
・SoftBankおよびソフトバンクの名称、ロゴは、日本国およびその他の国におけるソフトバンク株式会社の登録商標または商標です。
・その他、本プレスリリースに記載されている会社名および商品・サービス名は、各社の商標または登録商標です。