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富士経済、トイレタリー用品30品目の国内市場の調査結果を発表
家庭用マスク、オーラルケアが好調
トイレタリー用品30品目の国内市場を調査
■家庭用マスク
2013年は"PM2.5対策"や"ノーメイク隠し"で好調 前年比12.2%増の220億円
2014年見込は花粉やインフルエンザ対策需要は落ち着き、前年比5.5%増の232億円
■自動車用芳香・消臭剤
2013年はエアコンの送風口用の商品が好調 前年比13.3%増の187億円
2014年見込はやや鈍化し、前年比5.9%増の198億円
総合マーケティングビジネスの株式会社富士経済(東京都中央区日本橋小伝馬町 社長 阿部 界 03−3664−5811)は、 2014年4月から3回に分けてトイレタリー用品89品目について、調査を行う。その第1回目の調査結果を「トイレタリーグッヅマーケティング要覧 2014 No.1」にまとめた。
この報告書ではバス、オーラルケア、トイレ、冷感、シェービングなど30品目の国内市場を調査分析した。なお、第2回目は、衣料、スキンケア、ハウスホールド、ヘルスサポート、第3回目はキッチン、殺虫剤、サニタリーの市場を調査分析し、順次結果を発表していく。
<注目の品目市場>
※表資料は添付の関連資料「表(1)」を参照
■家庭用マスク
家庭用マスクは2009年に新型インフルエンザが流行し、国内においても感染予防対策としてマスクの需要が拡大した。近年は花粉、風邪、インフルエンザ対策以外にも就寝時の乾燥対策として使用する加湿タイプやリラックス効果や周囲のニオイ対策など、衛生目的以外にもマスクを使用する消費者が増加している。
2013年は3月以降、黄砂と共にPM2.5が飛来し、マスコミでも大きく取り上げられたことから対策のためのマスクの需要が西日本を中心に拡大した。花粉やインフルエンザ対策需要はやや例年を下回ったが、女性の"ノーメイク隠し"など日常的に使用する消費者が増加したこともあり2013年は前年比12.2%増の220億円となった。
2014年は花粉やインフルエンザ対策需要は例年を下回ったものの、機能性や使い心地にこだわった商品が投入されたことで単価がアップし、市場は前年比5.5%増の232億円が見込まれる。
■自動車用芳香・消臭剤
自動車用芳香・消臭剤は自動車内のニオイ除去や芳香効果に対する一定の需要を獲得しており、人気車種の変化とともに自動車用芳香・消臭剤も変化している。ミニバンタイプが人気となった2000年代半ばは容量の大きい大型タイプが投入されたが、近年では軽自動車に人気が集まっていることから、小型車用の商品が積極的に投入されている。
ガソリンが高騰したことから車の利用を控えるユーザーが増加し市場は伸び悩んでいたが、新たな需要開拓として女性をターゲットとし、デザインや香りで特徴を打ち出した商品が積極的に投入された。2012年はP&G ジャパンが投入した「ファブリーズ クルマ イージークリップ」がヒットしたことで、市場は拡大した。2013年も引き続き拡大し、前年比13.3%増の187億円となった。
2013年から2014年にかけてはエアコンの送風口に設置する商品や、"カーフレグランス"の位置付けで本格的な香りを訴求したスプレータイプの投入が目立っている。今後も積極的な商品の投入が続くとみられ、2014年は前年比5.9%増の198億円が見込まれる。
■ハンドソープ
ハンドソープはインフルエンザやノロウイルスの流行による衛生意識の高まりや、固形石鹸と比較して利便性が高いことから需要を取り込み、市場は拡大が続いている。
2013年は前年にレキットベンキーザー・ジャパンから手を触れずに自動で薬剤が出る「ミューズ ノータッチ 泡ハンドソープ」が投入され注目を集め、さらに2013年9月に同商品のキッチンタイプが新たに投入され、使用シーンも広がり、市場は前年比1.4%増の144億円となった。
2014年は花王が「ビオレu」をリニューアルし、小さな子供でも使いやすいことを訴求する販促を展開している他、ライオンも継続した販促活動により安定した需要が予想されることから、市場は前年比2.1%増の147億円が見込まれる。
<注目のカテゴリー市場>
※表資料は添付の関連資料「表(2)」を参照
■オーラルケア
2013年のオーラルケアは中・高年齢層を中心とした口腔衛生意識の高まりを背景に、歯磨では歯周病や知覚過敏予防を訴求した高価格のパーソナルユース向け商品が好調となった。歯ブラシも、歯垢の落としやすさや歯ぐきケアを訴求した高機能高価格歯ブラシが積極的に投入されたことで市場は拡大した。また、洗口液は潜在需要の掘り起こしとして、初心者や、アルコール刺激の苦手な人や、歯ぐきが弱った人にノンアルコールの低刺激タイプの商品が発売され、好調となった。デンタルフロスはオーラルケアに対する意識の高い中高年層を中心に安定した需要がみられ、歯間ブラシを中心とした商品投入により、拡大した。
2013年はオーラルケア全体で、前年比2.9%増の1,334億円となった。
■冷感・冷却
冷感・冷却市場は夏季の天候に大きく左右される。また、2011年以降は節電対策としても需要を取り込んでいる。
2013年は7月以降多雨であったことに加え、例年に比べ、夜の気温も高い日が少なかったことから冷感・冷却商材に対する需要が落ち込み、冷用枕、冷却シート、冷感スプレーの全ての品目が縮小し、冷感・冷却全体で前年比6.5%減の101億円となった。
<調査対象>
※表資料は添付の関連資料「表(3)」を参照
<調査方法>
富士経済専門調査員による業界関連企業、団体へのヒアリング調査
<調査期間>
2014年4月〜6月
以上
資料タイトル:「トイレタリーグッヅマーケティング要覧 2014 No.1」
体裁:A4判255頁
価格:書籍版 100,000円+税
PDF/データ版 110,000円+税
書籍版・PDF/データ版セット 120,000円+税
調査・編集:株式会社富士経済 東京マーケティング本部 第一統括部 第二部
TEL:03−3664−5821 FAX:03−3661−9514
発行所:株式会社富士経済
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