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ソニー、製造事業者向けに難燃性再生プラスチック「SORPLAS」を販売
最大99%(※1)の再生材使用率と高い耐久性・耐熱性を実現した 難燃性再生プラスチックSORPLAS(TM)(ソープラス)の外販を開始
〜資源の再利用の促進により、環境負荷の低減に貢献〜
ソニーは、2014年10月上旬より難燃性再生プラスチックSORPLAS(TM)(Sustainable Oriented Recycled Plastic:ソープラス)のソニーグループ外への販売を開始し、国内外の家電などの製造事業者に向けて幅広く提供していきます。
SORPLASは、廃棄されたDVDなどの光ディスクや液晶テレビに使用される光学シート(光学拡散板)などから再生したポリカーボネイト樹脂に、ソニー独自の硫黄系難燃剤を加えることで、最大99%(※1)の再生材使用率と高い耐久性・耐熱性を実現した難燃性再生プラスチックです。ソニーはSORPLASを2011年に実用化し、液晶テレビ ブラビア(TM)をはじめとしたさまざまな自社製品に採用してきましたが、これを社外にも広く提供することで資源の再利用を促進し、社会での環境負荷低減への貢献を目指します。
〔型名 用途例 発売日〕
*添付の関連資料「参考資料」を参照
従来、製造事業所などで排出される廃ポリカーボネイト樹脂は、家電製品に求められる難燃性や強度を満たすために、新しいポリカーボネイト樹脂や難燃剤を多量に添加し、再利用していました。(一般的に、従来の難燃性再生ポリカーボネイト樹脂には、約55%の新しいポリカーボネイト樹脂と、約15%の難燃剤を添加(※2))。SORPLASは、ソニー独自の硫黄系難燃剤により、総重量比1%未満という極微量(従来比(※3)10分の1未満)の添加量で、従来の難燃剤と同等の難燃効果が得られるため、ポリカーボネイト樹脂の特性を維持することができます。これにより、高い再生材使用率と、従来の難燃性ポリカーボネイト樹脂を上回る耐久性・耐熱性を実現し、リサイクルを繰り返しても、また厳しい環境下で使用しても特性を維持することが可能です。さらに、新しいポリカーボネイト樹脂や難燃剤の添加量が少ないために、CO2発生量を大幅に抑えることができ、環境負荷の低減に貢献できます。
今回、さまざまな製品の要求特性に対応するために、複数の廃ポリカーボネイト樹脂や各種添加剤の混合比率を変えた、特性の異なる3つのラインアップを揃えました。
・高流動性タイプ『SPL−EC30』:流動性が高く、成形しやすい
・高衝撃性タイプ『SPL−EC50』:衝撃に強い
・薄肉難燃タイプ『SPL−R20T』:薄型でも燃えにくい
*参考画像は添付の関連資料を参照
ソニーは、このSORPLASを、従来の難燃性ポリカーボネイト樹脂と同程度の価格でソニーグループ外にも広く販売することで、資源の再利用を促進し、社会における環境負荷低減への貢献を目指します。
※1 再生材使用率は、用途に応じて異なります。
※2 2014年8月4日広報発表時点、ソニー調べ。
※3 一般的な難燃性ポリカーボネイト樹脂(リン系難燃剤含有)との比較。
●SORPLASの主な特長
*添付の関連資料「主な特長」を参照
※SORPLAS、「■」、ブラビアは、ソニー株式会社の商標または登録商標です。
*■のロゴは添付の関連資料を参照
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デバイスソリューション事業本部 デバイス営業部門
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