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ウェザーニューズ、2014年の北極海の海氷傾向を発表

2014-07-29

ウェザーニューズ北極海の海氷傾向2014 発表
昨夏以上に北極海海氷縮小、航路は一ヶ月早く開通の見込み
〜船舶の北極海航路利用や資源開発の動き活発化〜


 株式会社ウェザーニューズ(本社:千葉市美浜区、代表取締役社長:草開千仁)のグローバルアイスセンターは、2014年の北極海の海氷傾向を発表しました。北極海の海氷は現在まで、過去数年と同程度のペースで減少しており、今夏の最小海氷域面積は昨夏以上に縮小する予想です。北極海航路についてはロシア側の北東航路カナダ側の北西航路ともに8月中に開通し、昨年よりも約一ヶ月早い航路開通となる見込みです。北極海航路の商業航海や資源開発の動きは年々活発化しており、海氷に関する詳細な情報へのニーズが高まっています。ウェザーニューズでは、引き続き北極海の海氷に関する情報発信を行っていきます。


北極海の海氷域面積は昨年以上に縮小、航路は一ヶ月早く開通見込み
 北極海の海氷は、今年も例年通り5月下旬から氷の融解が始まり、これまで過去数年と同程度のペースで減少を続けています。現在の北極海の海氷面積は約750万km2で、海域別に見ると、ロシア側のラプテフ海では海氷の融解が進み、その大半がすでに開水面となっていますが、東シベリア海やカラ海西部で広範囲に海氷が残っています。また、カナダ側のバロー沖やカナダ多島海でも各所に海氷が残っています。今後、北極海の本格的な夏季に向けて海氷の融解が加速し、一年のうちに最も海氷が融ける9月頃の海氷域面積は昨夏以上に縮小するものと予想されます。ただし、観測史上最小となった2012年を下回る可能性は低そうです。
 北極海航路については、ロシア側の北東航路は8月中旬、カナダ側の北西航路は8月下旬にも開通(※)する見込みで、昨年よりも一ヶ月程度早い航路開通となりそうです。再び海氷が結氷し始める10月上旬までの約一ヶ月半の間、海氷域に入ることなく北極海の航海が可能となる見込みです。

 ※開通の定義:海氷域に入ることなく全航路を通ることができると衛星観測データから判断される状況

 *参考資料は添付の関連資料を参照


◆400隻超が通行許可取得、船舶の北極海航路利用の動き活発化
 ロシアのNSRA(The Northern Sea Route Administration)によると、ロシア側の北東航路の通行許可を得た船舶は7月22日時点で400隻を超えており、船舶の北極海航路利用の動きが活発化しています。また約30隻の船舶が北極海を航行しています。船舶の運航において海氷はリスク要因であるため、海氷に関する詳細な情報へのニーズが高まってきています。ウェザーニューズでは、グローバルアイスセンター独自の海氷に関する解析情報や予測をもとに、北極海を航海する船舶のサポートを行っていきます。



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