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GfKジャパン、2014年上半期の電動アシスト自転車の販売動向を発表
2014年上半期の電動アシスト自転車の販売動向
上半期の販売金額は16%の成長
ジーエフケー・ライフスタイルトラッキング・ジャパン株式会社(東京:中野区)は、全国のGMS、ホームセンターおよび家電量販店における電動アシスト自転車の販売動向を発表した。
【概要】
・2014年上半期の電動アシスト自転車販売は台数ベースで前年比4%増、金額ベースで同16%増。
・幼児2人同乗基準適合モデルの販売が好調、中でもユーザビリティの高い低床モデルが市場を牽引。
【上半期の電動アシスト自転車販売はプラス成長】
電動アシスト自転車の販売は、消費増税前の駆け込み需要から2014年3月は大幅なプラス成長を記録したものの、4月および5月はその反動減に直面し、マイナス成長を余儀なくされた。しかし6月には金額ベースで前年並みの水準にまで回復した。結果、2014年上半期としては台数ベースで前年同期比4%増、金額ベースでは同16%増となった(図1)。金額ベースでの成長幅が大きかった要因には幼児2人同乗基準適合モデルに代表される高価格帯製品の販売が好調に推移したことがある。
【乗り降りしやすい低床モデルが市場を拡大】
2014年上半期の幼児2人同乗基準適合モデルの販売台数構成比は、前年同期から10%ポイント上昇し、市場の25%を占めるに至った(図2)。特にタイヤサイズが小さい低床モデルの販売が以前にも増して好調に推移している。図3から分かる様に、幼児2人同乗基準適合モデルにおいて、リアタイヤのサイズが20HE(Hooked Edge)と小ぶりな商品の販売台数構成比は前年同期から16%ポイント上昇し79%に達した。
電動アシスト自転車は実装されるアシスト機能が法定速度内に制限されるため、乗り心地などスペックでは表しづらい性能を除くと、機能面での差別化が年々難しくなっている。こうした中、各社はユーザーごとの乗車スタイル提案を強化するとともに、安心・安全性の向上につながる商品開発を進めている。幼児の乗せ降ろしが容易な低床モデルの開発やフレームカラーのバリエーション拡充などの取り組みは奏功していると言え、幼児2人同乗基準適合モデルの販売を底上げしている。
※図1〜図3は添付の関連資料を参照