日本HP、メインストリーム向けオールフラッシュアレイとデータ保護のイノベーションを発表

メインストリーム向けオールフラッシュアレイとデータ保護のイノベーションを発表


　日本ヒューレット・パッカード株式会社（略称：日本HP、本社：東京都江東区、社長執行役員：ジム・メリット）は、オールフラッシュ「HP　３PAR　StoreServ　７４５０ストレージアレイ（以下、HP　３PAR　StoreServ　７４５０）」の機能強化を発表します。これにより、エンタープライズクラス・ストレージのレジリエンシー（強靭性）やペタバイトのスケーラビリティを犠牲にすることなく、高性能な回転式メディアと同等価格でより高速なレスポンスタイムを提供します（＊１）。

　合わせて、新たなバックアップ・リカバリ・アーカイブ（BURA）ソリューションも提供開始しました。本ソリューションには「HP　StoreOnce　Backupファミリ」の機能強化も含み、増加するデータの保護とデータ管理のシンプル化を同時に実現します。

　新製品の主な特長は、以下の通りです。


＜パフォーマンスや規模を犠牲にすることなく容量　要件を７５％削減＞
　機能強化した「HP　３PAR　StoreServ７４５０」は、「HP　３PAR　Thin　Deduplicationソフトウェア」および「HP　３PAR　Thin　Clonesソフトウェア」を含む新しい圧縮技術を提供します。ゼロブロック重複排除機能を備えたシンプロビジョニングによる効果にこの技術を追加することで、使用可能な容量要件が７５％以上削減できます（＊２）。「HP　Thin　Deduplicationソフトウェア」には特許取得済みの革新的なExpress　Indexingが含まれます。これにより企業は、物理的な容量を最大４６０　TBまで、使用可能な容量は１．３ペタバイト超まで拡張して、各種アプリケーション用にオールフラッシュアレイを導入できます（＊３）。業界をリードするオールフラッシュのスケーラビリティは、第１世代のオールフラッシュシステムでの一般的な物理／使用可能容量の６倍に相当します（＊４）。

　・「３PAR　StoreServ７４５０」用の「３PAR　Thin　Deduplicationソフトウェア」および「３PAR　Thin　Clonesソフトウェア」は、「３PAR　Operating　System　Software　Suite」の一部として、２０１４年１０月から無償で提供予定です。


＜高可用性が確保された低コストのフラッシュ＞
　新たに提供開始する高密度の「HP　３PAR　StoreServ１．９２TB　cMLCドライブ」は、HP　３PAR圧縮技術と併用することで、使用可能なストレージのコストをパフォーマンス重視の回転ディスクドライブを使用したシステムと同等レベルに低減します。特許取得済みの「HP　Adaptive　Sparing技術」を使用し、SSDサプライヤーとのコラボレーションにより、通常はメディアサプライヤーが確保しているオーバープロビジョニング容量を減らし、ドライブあたり使用可能な容量を最大２０％増加します。
　オールフラッシュストレージのコストの削減に加え、HPは「HP　３PAR　StoreServ　Get６−Nines　Guarantee」により、ミッションクリティカルなアプリケーションの導入用に、「３PAR　StoreServ　Storageシステムアーキテクチャ」の使用をサポートします。これにより、オールフラッシュ「HP　３PAR　StoreServ７４５０」を含むクアッドコントローラ以上の「HP　３PAR　StoreServ　Storageアレイ」を利用のお客様は、９９．９９９９％のデータ可用性を達成できます（＊５）。

　・「HP　３PAR　StoreServ　Get６−Nines　Guarantee」は２０１４年秋に提供開始予定です。
　・「HP　３PAR　StoreServ１．９２TB　cMLCドライブ」は２０１４年１０月に発売開始予定です。価格は未定です。


＜「ヒューマンミドルウェア」の制約から管理者を解放＞
　断片化された従来型バックアップの手間と、「ヒューマンミドルウェア」の必要性を克服し、リソース割り当てを最適化するために、HPは連携型バックアップストア機能である「HP　StoreOnce　Federated　Catalyst」を「HP　StoreOnce　Backupファミリ」に追加しました。この新機能により、「HP　StoreOnce　Backup」は管理のオーバーヘッドを７５％削減し、また、各バックアップアプライアンスに対してバックアップジョブの物理的なマッピングをなくすことで容量を４倍に拡張しました。これにより、管理者がより重要なITプロジェクトに専念できる時間を増やします（＊６）。

　「HP　StoreOnce　Backup」はさらに大きく機能強化され、NASベースのバックアップ、転送中データのセキュアな暗号化をサポートします。また、長期間ディスク上に保持されたデータを正確に復元することができる機能「HP　StoreOnce　Integrity　Plus」を搭載しています。

　・「HP　StoreOnce　Federated　Catalystライセンス」の価格は個別見積もりです。


＜長期的なデータ維持・保護のセキュリティを強化＞
　「HP　StoreEver　ESL　G３テープライブラリ」の強化により、企業は単一のライブラリで最大２６８TB／時、合計７５PBのデータをアーカイブ保存することができます（＊７）。「HP　StoreEverポートフォリオ」に新たに追加された機能には、「Data　Verificationソフトウェア」や「High　Availability　Control　Path」および「Data　Path　Failover」があり、中断なく継続的かつ確実にデータを保護することができます。また、「Key　Management　Interoperability　Protocol」に準拠した暗号化鍵マネージャのサポートにより、テープメディアに保存された機密情報や個人情報も保護できます。

　・「HP　StoreEver　MSL６４８０」用「High　Availability　Path　Failoverライセンス」は３６０，０００円（税抜）です。「HP　StoreEver　ESL　G３」の１００カートリッジ用「HP　StoreEver　Data　Verificationライセンス」は３００，０００円（税抜）です。


＜データ保護のエコシステムを拡大＞
　HPは充実したパートナーエコシステムである「HP　AllianceOne　Data　Agile　Partner　Program」も発表しました。これにより、ソフトウェア認定やソリューション促進のための一貫したフレームワークが確立され、企業はビジネスの成長に合ったBURAソリューションの識別がすぐ行えるようになります。創設メンバーにはSymantec、CommVault、Veeam　Softwareが含まれています。


　＊１：「HP　３PAR　StoreServ１．９２TB　cMLCドライブ」とHP　３PAR圧縮技術を組み合わせることにより、「HP　３PAR　StoreServ７４５０」はペタバイトを超える使用可能容量を実現するとともに、使用可能なGB容量あたり２ドルのコストを達成します。
　＊２：データ圧縮技術を使用しない場合との比較。４対１のデータ圧縮率に基づきます。
　＊３：４６０TBの物理容量で２５％のオーバーヘッド、４対１の圧縮（ワークロードにより可変）では、使用可能な容量が１．３８PBになります。
　＊４：単一システムの場合。主要な競合他社が一般に公開しているデータを基に、HP社内で比較分析した結果に基づきます。（２０１４年５月）
　＊５：HPでは２０１４年３月３１日から、４８０GB、９２０GB、１．９２TBドライブに対する５年保証を無償で提供しています。
　＊６：４ノード（２カプレット）の場合。以前はノードあたり１つのストア（すなわち４ストア）を構成する必要がありましたが、１つのストアで「HP　StoreOnce６５００」クラスタの４つすべてのノードに対応できるようになりました。４つではなく１つのストアでまかなえるため、管理の手間が２５％になり、７５％削減できます。
　＊７：２．５対１の圧縮率で、フル構成の「HP　StoreEver　ESL　G３ライブラリ」、「LTO−６ドライブ」および「LTO−６メディア」を使用した場合。


■製品情報は以下のURLを参照してください。
　HP　３PAR　StoreServ：http://www.hp.com/jp/3par
　HP　StoreOnce：http://www.hp.com/jp/storeonce
　HP　StoreEver　ESL　G３：http://www.hp.com/jp/esl


　文中の社名、商品名は、各社の商標または登録商標です。


■お客様からのお問い合わせ先：
　カスタマー・インフォメーションセンターTEL：０１２０−４３６−５５５
　ホームページ：http://www.hp.com/jp/