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ソフトバンク・テクノロジーとミラクル・リナックス、事業提携を目的とした資本提携に合意
ソフトバンク・テクノロジーとミラクル・リナックスの
事業提携を目的とした資本提携のお知らせ
〜OSSを活用した先進的なサービス提供を推進〜
ミラクル・リナックス株式会社(本社:東京都港区芝、代表取締役社長:児玉 崇、以下、ミラクル・リナックス)は、ソフトバンク・テクノロジー株式会社(代表取締役社長 CEO:阿多 親市、本社:東京都新宿区、東証一部上場、以下、SBT)と、事業提携を目的とした資本提携(以下、本提携)に本日合意いたしました。
ミラクル・リナックスは、オープンソース(以下、OSS)の運用統合ソフト「Hatohol」の機能拡張やOpenStackなどクラウド関連の事業へ積極的な投資や開発を計画しています。
また、2008年より開始したデジタルサイネージを含む組込みLinuxの関連事業は、今後IoT/M2M市場においてデバイスのインテリジェント化が進む中で、さらなる需要を見込んでいます。さらに今後、車載インフォテイメント(IVI:In−Vehicle Infotainment)分野にも注力するなど、事業の拡大と高い成長の早期実現を目指しています。
一方、SBTはこれまで、JavaやPerl、Rubyといったプログラム開発言語や、統計解析向けのR言語、更にはデータ分散処理のHadoopなど、OSSを活用したソリューション開発を積極的に推進しており、多くの実績とノウハウを蓄積しています。
両社は、ミラクル・リナックスの持つOSSに関する技術力と、SBTおよびSBTの各グループ企業の事業との親和性も高く、特に今後需要拡大が見込まれるIoTやクラウド事業の分野において先進的で付加価値の高いサービスが提供できると見込み、両社の技術提携、および新たなサービスや事業の展開を視野に入れた資本提携を行うことに合意しました。
本提携により両社のOSS技術力を結集し、日本企業のユーザニーズに応える製品・サービスの提供を加速することによって日本のOSSビジネスをリードし、日本の産業の発展に貢献します。またミラクル・リナックスは、これまでのベンダニュートラルな立場で従来のパートナー各社の支援を継続し、新たなビジネスを切り開いてまいります。
1.資本提携の目的
各社がそれぞれ持つOSSへの知見や技術、ノウハウの融合により、顧客企業に向けてOSSを活用した先進的なサービスを提供します。
■組込み/デジタルサイネージ分野
−SBTグループ会社のノウハウを集結させた、IoT/M2M市場に向けたトータルソリューションの提供(セキュリティ、OS、ミドルウェア/アプリケーション、Webサービス、データ分析、フォントなどのソリューション)
−IVIメーカへ向けた、顧客アプローチの拡大
■クラウド分野
−エンタープライズ向け統合運用管理ソリューションのノウハウをミラクル・リナックス製品(MIRACLE ZBX/Hatohol)へ取り込み、統合運用管理に向けたOSSエコシステムの構築
■Linux/OSS分野
−ミラクル・リナックスが持つLinux/OSSの技術をSBTのソリューションと組み合わせ、応用技術範囲の拡充
2.資本提携の内容
(1)個人株主が保有するミラクル・リナックスの既存株式の58.00%をSBTが取得する予定です。
(2)株式の譲渡実行日は、2014年7月31日の予定です。
■ミラクル・リナックス株式会社について
ミラクル・リナックスは、2000年6月にLinuxサーバビジネスを主軸として創業し、一貫して信頼性、安定性、品質を重視したLinuxサーバOSを提供し続けています。
近年では、従来のサーバビジネスに留まらず、企業向け統合監視ツールMIRACLE ZBXのビジネスを始め、オープンソース・アプリケーションの開発、サポートにも取り組んでいます。
カーネル技術を生かして組込み事業にも本格参入し、カーナビゲーション、自動販売機、医療機器、映像配信機器など用途別専用機器向けのEmbedded MIRACLEを提供しています。
また、デジタルサイネージ用途に特化したプレイヤー「MIRACLE VISUAL STATION」を開発し、2010年6月より販売しています。
今後オープンソースの利用が様々な用途に広がっていく中で、それらを下支えするプラットフォームベンダーとして、日本市場だけでなく世界市場に対してもビジネスを拡大していきます。
*MIRACLE LINUXの名称およびロゴ、MIRACLE ZBXは、ミラクル・リナックス株式会社の登録商標です。
*Linuxは、Linus Torvalds氏の日本およびその他の国における登録商標または商標です。
*その他、記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。