東京エレクトロンデバイスなど、高速データ転送システム開発に適した「ＵＳＢ３．０　ＦＭＣカード」を共同開発

ＵＳＢ３．０　ＦＰＧＡメザニンカードを共同開発
〜プラグアンドプレイでＵＳＢ３．０の組み込み評価を実現〜



　インベンチュア株式会社（本社：横浜市港北区　代表取締役社長：野田　健彦、以下インベンチュア社）と東京エレクトロン　デバイス株式会社（本社：横浜市神奈川区、代表取締役社長：栗木　康幸、以下ＴＥＤ）　は、高速データ転送システム開発に適したＵＳＢ３．０　ＦＰＧＡメザニンカード（＊）（以下ＵＳＢ３．０　ＦＭＣカード）「ＴＢ−ＦＭＣＨ−ＵＳＢ３０」を共同開発したことを２月１５日に発表しました。
＊ＦＰＧＡ　メザニン　カード（ＦＭＣ）はＶＩＴＡの仕様です

　ＴＥＤのｉｎｒｅｖｉｕｍブランドとして提供するＴＢ−ＦＭＣＨ−ＵＳＢ３０は、コストを重視するアプリケーションにおいて低リスク、低コスト、低消費電力、そして高性能といった要素を最適なバランスで提供するザイリンクス社ＳｐａｒｔａｎＲ−６　ＬＸ７５Ｔ　ＦＰＧＡと、ＵＳＢ３．０対応のＰＨＹチップであるテキサスインスツルメンツ社ＴＵＳＢ１３１０Ａを搭載しています。ＴＵＳＢ１３１０Ａは業界初のディスクリートＳｕｐｅｒＳｐｅｅｄ　ＵＳＢトランシーバであり、ＯＭＡＰやＤＳＰなどアプリケーション・プロセッサ上の内蔵デジタル・コアと組み合わせることにより、ＵＳＢ　３．０の機能を実現できます。ＴＢ−ＦＭＣＨ−ＵＳＢ３０搭載のＦＰＧＡには効率的な転送が可能なアーキテクチャを採用することで、高い転送性能を実現するインベンチュア社のＵＳＢ３．０コントローラのＩＰコアであるＺ−ｃｏｒｅ　ＵＳＢ　３．０が組み込まれています。さらには、マザーボード用の動作検証済リファレンスデザインが提供されているため、ユーザーはマザーボードに本ＵＳＢ３．０　ＦＭＣカードを接続すれば、すぐにＵＳＢ３．０の組み込み評価が可能です。

　近年のデジタル機器において、映像データの高精細化に伴い、機器間を高い転送レートでつなぐ使い勝手の良いインタフェースが不可欠になっています。取り扱いが簡単というＵＳＢインタフェースの特長はそのままに、従来のＵＳＢ２．０と比べて約１０倍の転送レートを実現できることから、ＵＳＢ３．０規格の採用が主流になっています。このことから本ＵＳＢ３．０　ＦＭＣカードは、放送機器、マルチファンクションプリンター（ＭＦＰ）、医療機器、産業機器向け高解像度カメラなど、あらゆる大容量のデータ転送を必要とする製品の開発評価に適しています。本製品をベースとしたボードとＩＰのカスタマイズ対応も可能です。

　今回の協業について、インベンチュア株式会社　代表取締役社長　野田　健彦氏は次のように述べています。「東京エレクトロンデバイス様の優れたＦＰＧＡ評価プラットフォームに、弊社Ｚ−ｃｏｒｅ　ＵＳＢ３．０が搭載され、日本だけではなく世界中のお客様に提供できることを嬉しく思います。弊社は、これまで蓄積してきたＵＳＢ３．０ベースシステムの開発に関する技術とノウハウを生かし、東京エレクトロンデバイス様との密な連携のもと、ＵＳＢ３．０を組み込むお客様を強力に支援していきます。

　東京エレクトロン　デバイス株式会社　代表取締役社長　栗木　康幸は次のように述べています。「高速シリアルインタフェース向けの優れたＩＰ技術を持つインベンチュア様との協業を大変に嬉しく思います。ＴＥＤでは、今後このようなパートナー各社との協業を強化していくことにより、ＦＰＧＡ開発の新たなソリューション提案をさらに推し進めていく予定です。」

　ＵＳＢ３．０　ＦＭＣカードの販売、およびカスタマイズについてはＴＥＤ　ＰＬＤソリューション部までお問い合わせください。

　なお、２０１１年２月１６日に東京コンファレンスセンタ品川にて開催される、ＴＥＤ主催の技術セミナ／展示会「ＴＥＤプログラマブル　ソリューション　２０１１」において、インベンチュア社のＩＰに関する講演およびデモ実演を予定しています。（講演：１６：１０〜１７：００　ＡＤＶＡＮＣＥＤ２セッション「ＦＰＧＡで実現するＵＳＢ３．０デバイス開発」　展示ブース：Ｎｏ．１２）


【ＴＢ−ＦＭＣＨ−ＵＳＢ３０の主な仕様】
　●搭載ＦＰＧＡ：ザイリンクス社ＸＣ６ＳＬＸ７５Ｔ−３ＦＧＧ４８４Ｃ
　●ＵＳＢ３．０　ＰＨＹ：ＴＩ社ＴＵＳＢ１３１０Ａ
　●ＦＭＣコネクタ（Ｈｉｇｈ　Ｐｉｎ　Ｃｏｕｎｔ）ｘ１
　●ＵＳＢ３．０コネクタ　ｘ１
　●Ｐｕｓｈスイッチ，ＤＩＰスイッチ、ＬＥＤ


【Ｚ−Ｃｏｒｅ　ＵＳＢ　３．０の仕様】
　●ＵＳＢ　３．０　＆　ＵＳＢ　２．０規格準拠
　●対応デバイスタイプ：Ｄｅｖｉｃｅ　Ｃｏｎｔｒｏｌｌｅｒ
　●ＰＨＹインタフェース：ＵＳＢ３．０−ＰＩＰＥ／ＵＳＢ２．０−ＵＬＰＩ　＆　ＵＴＭＩ
　●ユーザーインタフェース：ＡＭＢＡ　ＡＸＩ　ｏｒ　ＯＣＰ
　●ザイリンクス社　ＦＰＧＡ動作実績：Ｖｉｒｔｅｘ−５　ＦＰＧＡ／Ｖｉｒｔｅｘ−６　ＦＰＧＡ／Ｓｐａｒｔａｎ−６　ＦＰＧＡ


【ＴＢ−ＦＭＣＨ−ＵＳＢ３０販売開始時期】
　２０１１年４月予定


【ＴＢ−ＦＭＣＨ−ＵＳＢ３０概観図／製品写真】

　※添付の関連資料を参照


【ＴＢ−ＦＭＣＨ−ＵＳＢ３０接続例】

　※添付の関連資料を参照


【セミナのご案内】
　「ＴＥＤプログラマブル　ソリューション　２０１１」
　日程：２０１１年２月１６日（水）
　時間：セミナ／１０：００〜１７：００
　　　　　展示会／１１：００〜１７：００
　場所：東京コンファレンスセンタ品川　４Ｆ
　主催：東京エレクトロン　デバイス株式会社
　ＵＲＬ：http://ppg.teldevice.co.jp/m_event/tps2011/index.htm


※このニュース　リリースに記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。


【インベンチュア株式会社について】
　インベンチュアは、２００６年設立以来一環して、ＰＣＩ　Ｅｘｐｒｅｓｓ、ＵＳＢ３．０等の高速インタフェースのＩＰを開発／提供しています。高速インタフェースＩＰを中心としたソリューションを提供することにより、お客様の製品開発に貢献することをミッションとしています。ＵＳＢ３．０に関しては、自社開発ＩＰ「Ｚ−ｃｏｒｅ」をコア技術とし、ＡＳＩＣ用ＰＨＹから、検証ＩＰ、評価ボード、デザインサービスまでワンストップソリューションとしての提供を目指しています。
ＵＲＬ：http://www.inventure.co.jp/


【東京エレクトロン　デバイス株式会社について】
　東京エレクトロンデバイスは、半導体製品やビジネスソリューション等を提供する「商社ビジネス」と、お客様の設計受託や自社ブランド商品の開発を行う「開発ビジネス」を有する技術商社です。
ＵＲＬ：http://www.teldevice.co.jp/


【ｉｎｒｅｖｉｕｍ（インレビアム）について】
　東京エレクトロンデバイスは、１９８５年に開設した設計開発センターの豊富な設計開発経験を活かして、お客様の要求に基づくデザインサービス（設計受託業務）と、市場のニーズを先取りした自社開発商品を、”ｉｎｒｅｖｉｕｍ（インレビアム）”ブランドで提供する開発ビジネスに注力しています。現在８０種類を超える商品が提供されており、今後も高付加価値の開発ビジネスに取り組んでいく予定です。
ｉｎｒｅｖｉｕｍ専用サイトＵＲＬ：http://www.inrevium.jp/


【本製品に関するお客様からのお問合せ先】
　東京エレクトロン　デバイス株式会社　ＰＬＤソリューション部
　Ｔｅｌ：０４５−４４３−４３８３、Ｆａｘ：０４５−４４３−４０５８
　お問い合わせフォーム：http://ppg.teldevice.co.jp/request/index.htm


【Ｚ−Ｃｏｒｅ　ＵＳＢ　３．０に関するお客様からのお問合せ先】
　インベンチュア株式会社　営業部
　Ｔｅｌ：０４５−４７７−３３７７、Ｆａｘ：０４５−４７７−３３７８
　お問合せメールアドレス：sales@inventure.co.jp