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日立国際電気、米国の地デジ送信機メーカー「コマーク社」に出資
米国の地デジ送信機メーカー「コマーク社」に出資
―更新需要が見込まれる米国市場に本格参入、放送機器のグローバル展開を加速―
株式会社日立国際電気(執行役社長:篠本 学/以下、日立国際電気)は、このたび、米国で地上デジタル放送向け送信機の開発、製造、販売などをてがけるComark Communications LLC(本社:米国マサチューセッツ州、CEO:Richard E. Fiore,Jr.(リチャード・イー・フィオーレ・ジュニア)/以下、コマーク社)に出資しました。
米国では、1998年に地上デジタル放送を開始してから10数年が経過しており、現在、稼動している地デジ送信機が更新時期を迎えると予想されています。また、ワイヤレスブロードバンド向けの新たな周波数を確保するために、米国政府は2016年に周波数の再編を予定しており、再編に伴う地デジ送信機の更新需要が見込まれています。また、中南米、中東、アジアなどでは、今後も継続的に地上デジタル放送普及に伴う放送事業者による設備投資が期待できます。
日立国際電気は、映像・無線ネットワークソリューションでグローバルトップをめざし、特に放送機器のグローバル展開を加速しています。2015年度までに連結売上高に占める海外売上高比率を20%以上にする目標を掲げて、2011年にはブラジルの送信機メーカー(現 Hitachi Kokusai Linear Equipamentos Eletronicos(※) S/A)の株式を100%取得、2013年にはトルコに現地法人を設立するなど、放送機器のグローバル事業の強化に取り組んでいます。
※「Eletronicos」の正式表記は添付の関連資料を参照
コマーク社は、高出力送信機を中心に米国などの主要な市場において強い製品と販売実績をもつ会社であり、米国の主要な放送事業者向けに、開発、製造、販売、保守・サービスをてがけています。今回、日立国際電気は低出力から高出力まで送信機のラインアップを拡充し、コマーク社の米国における販売チャネルを活用した米国市場への本格参入、グローバル展開の加速を目的として、コマーク社に出資することを決定しました。
今後は、コマーク社の販売チャネルを活用して、両社で米国市場における営業活動の連携を行います。コマーク社は米国ラスベガスで開催される世界最大の国際放送機器展「NAB2015」でさまざまな新製品を発表する予定です。また、両社の従来製品に加えて、送信機の共同開発を行い、米国をはじめ、中南米、中東、アジア市場へ積極的に展開していきます。
■日立国際電気 執行役社長 篠本 学のコメント
「日立国際電気は、今回の出資により、コマーク社が持つ米国市場における販売チャネルを活用して、更新需要が見込まれる米国市場に本格参入します。また、コマーク社の高出力送信機の製品群を活用して日立国際電気の製品ラインアップを拡充し、中南米、中東、アジアへと放送機器のグローバル展開を加速します。」
■コマーク社 CEO Richard E.Fiore,Jr.のコメント
「日立国際電気と新たな関係を築くことで、経営基盤の強化と、柔軟性を持って両社共通の目標を達成できることを期待しています。今回の出資により、コマーク社は製品ポートフォリオの改善と、顧客サービス体制の一層の強化、および直接の放送事業以外の、RF関連ビジネスの推進を計画しています。」
■コマーク社について
商号:Comark Communications LLC
設立年:1978年
本社所在地:Southwick,Massachusetts,USA
代表者:CEO:Richard E.Fiore,Jr.(リチャード・イー・フィオーレ・ジュニア)
事業内容:地上デジタル放送向けテレビ送信機の開発、製造、販売、保守・サービスなど
■日立国際電気について
商号:株式会社日立国際電気
設立年月日:1949年11月17日
本社所在地:東京都千代田区外神田四丁目14番1号
代表者:執行役社長:篠本 学
連結売上高:1,673億6,500万円(2014年3月期)
従業員数:2,424名(連結4,976名)(2014年3月31日現在)
事業内容:電気通信機械器具・電子応用装置・電気計測器・電子部品・デバイス・医療用機械器具・半導体製造装置・アンテナの製造および販売など
以上