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アナログ・デバイセズ、集積度を大幅に改善する40Vオペアンプ「ADA4870」を発表
アナログ・デバイセズ、システム性能や電力効率に加え、集積度を大幅に改善する
業界最高速の40Vオペアンプ「ADA4870」を発表
高出力ドライバ・アンプのカテゴリにおいて、競合製品より2倍超の高いスルーレートを実現
アナログ・デバイセズ(NASDAQ:ADI)は、本日、システム性能や電力効率に加え、集積度を大幅に改善する業界最高速の40Vオペアンプ「ADA4870」を発表しました。ADA4870は、圧電トランスデューサ、PINダイオード、レーザ・ダイオード、パワーFET、コイル、CCDなどの高電圧高出力電流が要求される重い負荷を駆動できます。ADA4870は2500V/μsの高いスルーレートで1Aを超える出力電流を提供します。これにより、より高精度な医療機器向けの高密度焦点式超音波(HIFU)や、より効率性に優れたスモールセル基地局や防衛用無線向けのエンベロープ・トラッキング・ソリューションなどのアプリケーションが可能になります。
KCBシグナル・ソリューションズ社のゼネラル・マネージャー、Dave McIntosh氏は次のように述べています。「当社は、最近LTEなどの複合波形を処理できるスモールセルRF送信器向けに、業界トップレベルの効率を実現したエンベロープ・トラッキング製品ラインを発表しました。アナログ・デバイセズ社のADA4870アンプを用いることで、当社になくてはならないコンパクトな回路を開発できました。ADA4870は、低インピーダンス負荷の駆動が必要な環境で、高速の電流波形と電圧波形を増幅する性能を提供する唯一のデバイスです。ADA4870によって、クラスA/BおよびDoherty(ドハティ)ソリューションを超える高効率のエンベロープ・トラッキング・パワーアンプを提供できるようになりました」
■ADA4870がシステムの性能とコストを改善
ADA4870は、医療に用いられるHIFU機器において広い帯域幅(52MHz)と高いスルーレートを提供します。その結果、圧電トランスデューサ駆動に必要な高電圧パルスの生成が容易になると同時に、精度も高まり、大型でコストのかかるディスクリートソリューションを置換えることができます。スモールセル基地局やコンパクトな防衛用無線においては、RF信号のエンベロープをトラックするのに必要なパワーアンプ(PA)の低インピーダンスなバイアス・コントロールをサポートすることにより、電力効率の改善とバッテリ寿命の延長を実現します。それは、PAが信号を通すのに必要で十分な電力を供給するだけで実現します。また、HIFUやRFエンベロープ・トラッキング装置に加え、ADA4870は高電圧出力可能なファンクションジェネレータの帯域幅の拡張や、自動試験装置の駆動能力およびテスト・スピードの向上といった様々な高容量性負荷または低抵抗負荷の駆動を改善できます。いずれの場合もソリューションのサイズを縮小し、コストを低減します。
■ADA4870の主な特長:
・高出力電流ドライブ:1A
・広い電源範囲:10Vから40V
・広い出力電圧幅:37V(40V電源時)
・高速スルーレート:2500V/μs
・広帯域幅:52MHz
■価格と供給について
製品:ADA4870
量産出荷:出荷中
温度範囲:−40°Cから+85°C
1,000個受注時の単価:8.50ドル
パッケージ:20ピンPSOP
(米国における販売価格)
【詳細情報】
●ADA4870
http://www.analog.com/jp/ADA4870
※製品画像は添付の関連資料を参照
<アナログ・デバイセズについて>
アナログ・デバイセズ社は、技術革新、業績、そして卓越した技術を企業文化の柱に、技術セクターにおいて長きにわたり、最高の成長を誇る企業のひとつとしての地位を確実にしてきました。データ・コンバージョンとシグナル・コンディショニング技術で高い評価を得ており、6万社を超える顧客に製品を提供しています。アナログ・デバイセズ社は、米国マサチューセッツ州ノーウッドに本社を構え、設計/製造拠点を世界各国に展開しています。S&P 500インデックスの一社に挙げられています。