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IDC Japan、国内マネージドプリントサービス市場の競合分析結果を発表
国内マネージドプリントサービス市場 競合分析結果を発表
・2013年の国内MPS市場ベンダー別売上額シェアトップは2012年同様、富士ゼロックス
・リコー、キヤノンを中心に他のベンダーも徐々にシェアを拡大
・各ベンダーのMPSサービス提供品質が向上。今後の差別化戦略が注目される
IT専門調査会社IDC Japan株式会社(所在地:東京都千代田区九段北1‐13‐5、代表取締役:竹内正人、Tel代表:03−3556−4760)は、国内マネージドプリントサービス(MPS:Managed Print Services)市場の2013年ベンダー競合分析結果を発表しました。
MPSは、企業のオフィス出力環境の現状を分析した上で、最適な出力環境を構築、その環境を継続的に維持/運用していくアウトソーシングサービスです。MPS導入によって、出力環境に関するTCO(Total Cost of Ownership)の把握/削減、出力管理業務プロセスの効率化、環境負荷軽減といった効果が期待できます。MPSは、欧米を中心に市場が大きく拡大しており、最近ではアジア太平洋地域においても大きな成長を遂げています。国内のHCP(Hardcopy Peripherals)市場の拡大を期待することが難しい状況の中、今後成長の可能性がある新たなビジネスモデルとして、HCPベンダーはMPSを積極的に国内展開しています。また、厳しい経済状況の中で、全社レベルでのコスト削減や業務効率化に対するニーズから、ユーザー企業もMPSに高い期待を寄せています。2013年の国内MPS市場の売上額は393億2,000万円で、前年比14.8%の増加でした。
2013年の国内MPS市場のベンダー別売上額シェアは、富士ゼロックス56.0%、リコー25.9%、キヤノン10.2%、日本HP3.9%、その他のベンダー4.0%でした。ここ数年の傾向である富士ゼロックスの圧倒的シェアは維持されましたが、リコー、キヤノンを中心に他のベンダーが徐々にシェアを拡大しています。
MPSは、大規模企業を中心に普及しており、従業員規模1万人以上、従業員規模5,000〜9,999人、従業員規模1,000〜4,999人の3つの市場セグメントで、市場全体の売上規模の90%以上を占めています。従業員規模1万人以上、従業員規模5,000〜9,999人の市場セグメントでは、富士ゼロックスが他のベンダーを圧倒するシェアを有しています。一方で、従業員規模1,000〜4,999人の市場セグメントにおいては、リコーがトップシェアとなりました。
IDC Japanイメージング,プリンティング&ドキュメントソリューション グループマネージャーの石田 英次は「国内MPS市場においては、富士ゼロックスが圧倒的なシェアを維持しているものの、リコーおよびキヤノンも徐々にシェアを拡大している。また、ここ数年、多くのベンダーがMPSを提供してきたことで、各ベンダーのサービス提供品質の向上が見られる。これからは、各ベンダーの競合差別化戦略が注目される」と分析しています。
今回の発表はIDCが発行したレポート「2014年 国内マネージドプリントサービス市場 ベンダー競合分析」(J14070103)にその詳細が報告されています。本レポートでは、国内MPS市場における主要なベンダーについて従業員規模別市場セグメント分析や各ベンダーの成長戦略分析を実施しています。
【レポートの詳細についてはIDC Japanへお問い合わせください】
<参考資料>
※添付の関連資料を参照
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