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古河電工、高純度無酸素銅線「PCUHD」を開発し販売開始
高純度無酸素銅線「PCUHD(R)」の販売開始
〜独自の製造方式による高品位無酸素銅〜
当社は、高純度無酸素銅線「PCUHD(R)」(登録商標第5638634号)の開発に成功し、本年度より本格的に販売を開始しました。「PCUHD(R)」は、Pure Copper Ultra High Drawabilityの略称であり、厳選した原材料を用い、介在物/不純物の混入を厳しく管理した工程にて鋳造した無酸素銅素材です。
<特長>
耐火物を一切使用しない鋳造工程と熱間押出・圧延工程を通さない後加工工程の組み合わせにより、介在物・不純物を排除した量産可能な素材です。4N(銅純度99.99%)グレードの素材でありながら、「高い柔軟性」と「極細線まで加工可能な伸線性」という特徴を有します。
不純物の中で特に混入しやすい酸素についても、工程内でガスバーナーを使用せず、装置内部を不活性ガスで充填することにより、一般的な無酸素銅線の規格を下回る5ppm以下に抑えることに成功しています。
<適用分野>
・音響用ケーブル、音響機器内配線材
含有する酸素量を抑えることにより、「電気信号伝達を阻害する素材内のボイド(気泡)/酸化物」の生成が少なくなります。
・半導体接続導体用素材
介在物が少ないことで、狭ピッチ接続時に求められる極細線への加工性に優れます。
<各種銅素材の特性比較>
※添付の関連資料を参照
(注)JIS H 3260より