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キャッツ、トレーサビリティツールプラットフォーム「ZIPC TERAS」を発表
トレーサビリティツールプラットフォーム「ZIPC TERAS」をリリース
〜異なる成果物間のトレーサビリティ管理を容易に実現〜
キャッツ株式会社(本社:神奈川県横浜市、代表取締役社長:清成友晴、以下キャッツ)は、2014年6月30日よりシステム開発における成果物間の関連性を管理できるトレーサビリティツールプラットフォーム「ZIPC TERAS」(ジップシーテラス)の販売を開始します。
「ZIPC TERAS」は、開発プロジェクトの成果物間のトレーサビリティを管理するツールです。
一般社団法人TERASが2011年から実証評価会員からの要望を取り入れながら開発し、公開したソースコードを基に製品化したツールで、機能安全規格で定義されている成果物間のトレーサビリティ管理をはじめ、仕様、設計変更や派生開発等での機能、性能、品質低下(デグレード)を起こさないため変更箇所からの影響範囲をすばやく把握するのに絶大な効果を発揮します。
【背景】
近年、様々なシステム、特にソフトウェアの大規模化、複雑化によって対象製品やシステムの品質を確保し、その説明責任を果たすための開発プロセスと仕組みが求められています。プロジェクトの実施過程で記録されているデータ(不具合、改修情報、工程管理、構成管理等)は開発の生産性向上のために蓄積されたデータであり、その記録だけでは説明責任に対して万全ではありません。開発プロセスの各工程で生じた成果物間のトレーサビリティを確保することは品質と説明責任を実現するための基本的な技術です。特に機能安全規格(IEC61508、ISO26262等)ではトレーサビリティの確保は必須事項となっています。
「ZIPC TERAS」は、経済産業省の補助金事業として一般社団法人TERASが3年間の実証評価を経て開発、公開しているソースコードを基にキャッツが開発したトレーサビリティツールプラットフォームです。
従来のトレーサビリティツールは、成果物の内容をツール内にインポートし、その後の編集もツール依存でしたがZIPCTERASでは、既存のドキュメント類(MS Word、Excel、PowerPoint、PDF、TEXTファイル等)を従来通り使用できるのが最大の特長となっておりユーザーに負担をかけることなくトレーサビリティを簡単に確保できます。
また、機能安全規格で要求されるトレーサビリティ管理を満たすことはもちろんの事、多品種、派生開発時の開発資産の再利用を機能、性能、品質が低下(デグレード)することなく効率的に実施するのに絶大な効果を発揮します。
※図1は添付の関連資料を参照
【概要(特長)】
既存のドキュメント類(MS Word、Excel、PowerPoint、PDF、TEXT ファイル等)をそのまま使用できます。
市販のモデリングツール(ZIPC、MATLAB/Simulink、Enterprise Architect、Visio等)の成果物を使用できます。
オープンソースとして普及度の高い、Subversion、Trac、Redmineと連携、使用できます。
着目した項目から実ドキュメントの記述箇所へジャンプでき、影響範囲を瞬時に検索、確認できます。
トレーサビリティマトリクスを自動生成できます。
対象ドキュメントに規則性のあるIDタグを付けることで、自動でトレーサビリティ付けが可能です。
<ライセンス形態と価格>
・ノードロック・ライセンス ¥300,000(税別)/1ライセンス
・フローティング・ライセンス ¥600,000(税別)/1ライセンス
・保守サポートは2年目から製品価格の20%
*ZIPCはキャッツ株式会社の日本国内における登録商標です。
*その他、このリリース文に記載されている会社名・製品名などは、それぞれ各社の商標または登録商標です。
【今後について】
キャッツでは、組込み系、エンタープライズ系を問わず使用できるツールとして、広く「ZIPC TERAS」の販売をすすめ2014年度〜2016年度の3年間で1億円の売り上げを見込んでいます。また、トレーサビリティに関するプロセス改善、IDタグのルール作成コンサル、ツールカスタマイズ等のソリューションも行います。
【会社概要】
キャッツは、1988年に国産初のCASE(Computer Aided Software Engineering)ツール「ZIPC」を開発・発表して以来、25年以上に渡って自動車・車載、防衛航空宇宙、半導体、デジタル家電、OA機器、医療機器等幅広い業種へのツール導入・ソリューション提供の実績を持つツールベンダーです。2010年からはNTTデータグループの一員として組込み系だけでなく、エンタープライズ分野にも幅広く開発支援ツール、ソリューションサービスを提供しています。
URL:http://www.zipc.com/