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アナログ・デバイセズ、2.5GSPSのA/Dコンバーター「AD9625−2.5」など発表

2014-06-10

アナログ・デバイセズ、2.5GSPSのA/Dコンバータ「AD9625−2.5」、ドライバ・アンプおよびプロトタイピング用FMCモジュールを発表

FPGAプラットフォームとワイドバンドRF GSPSデータ・コンバータとの相互運用を可能にする
あらゆるハードウェアとソフトウェアを提供


 アナログ・デバイセズ社(NASDAQ:ADI)は、本日、迅速なデザイン・プロトタイピングとザイリンクス社のFPGAとの相互運用を可能にする、HDLコードやソフトウェア・ドライバを搭載したFMCモジュール「AD−FMCADC2−EBZ」の提供を開始したことを発表しました。またAD−FMCADC2−EBZに搭載される12ビット2.5GSPS A/Dコンバータ「AD9625−2.5」を同時に発表しました。AD−FMCADC2−EBZは、AD9625−2.5と入力バラン、電源、さらにソフトウェア・スタックを搭載しています。このモジュールは、優れたワイドバンド・ダイナミック性能と信号処理機能を提供し、先進的なRFサンプリング・アーキテクチャの開発とプロトタイピングを可能にします。1.8GHzのアナログ入力信号で76dBcのスプリアスフリー・ダイナミック・レンジ(SFDR)を実現した、AD9625−2.5の優れたワイドバンド・ダイナミック性能により、設計者は現在競合デバイスが提供している性能と比べ、4倍もクリーンなスペクトルをキャプチャ処理できるようになります。

 Ingespace SARL社の社長Olivier Fouquet氏は次のように述べています。「Ingespaceは、AD9625−2.5をベースにした数種の広帯域データ・アクイジション・システムを開発しました。AD9625−2.5 GSPSは、DCから1GHzの帯域で優れたリニアリティと80dBのSFDRという市場で最高のコンポーネント性能を実現しています。さらに、JESD204Bインターフェースを用いることで、複数のAD9625−2.5を同じVirtex7 FPGAに接続することが可能です。これにより、システムの複雑さとトータル・コストを抑えつつ、性能を改善できます。小型化と超低消費電力を実現したことで、Ingespaceでは今回、きわめて低い消費電力のシステムに対応できるコンパクトなソリューションを開発することができました。アナログ入力部におけるDCカップリング・ソリューションが開発されたことで、今やコンプレックス・サンプリングにより、2GHzを超える瞬間帯域幅を取得できるようになりました。このタイプのソリューションは、テレコムや航空宇宙、さらに防衛などにも応用できるようになります」

 AD9625−2.5は、ADIが5月16日(日本時間)に発表したGSPSデータ・コンバータ・シリーズ「AD9625」の3番目の製品となる、ADIの広帯域RF信号処理ソリューション・ポートフォリオの最新製品です。このソリューション・ポートフォリオは、ノイズの多いRF環境においても、優れた信号抽出性能を誇り、今までにないレベルでの広帯域幅で、かつてないダイナミック性能を提供します。


<FPGAとの相互運用向け迅速プロトタイピングGSPS FMCモジュールについて>
 AD−FMCADC2−EBZ FMCモジュールは、AD9625−2.5 GSPSデータ・コンバータ、入力バラン、クロック・オシレータ、およびパワーマネジメント電源を組み込んだ実証されたシグナルチェーン設計を特長としています。このFMCモジュールは、プロジェクトのリスクを軽減しながら、プロトタイピングの所要時間を数ヶ月から数時間にまで短縮します。このモジュールは、リファレンス・デザイン、ソフトウェア、さらにHDLコードの包括的なコンテンツ・スタックとともに提供されます。これにより、どのようなアプリケーションに対してもプログラミングと設計時間を短縮します。


<AD9625−2.5 12ビット2.5GSPS A/Dコンバータについて>
 AD9625は、従来よりも優れたノイズおよびダイナミック・レンジ性能を提供し、ノイズフロアは150dBFS/Hz、SFDRはナイキスト周波数まで80dBcとなっています。この優れた性能により、設計者はノイズやクラッタ、ブロッカー、さらに干渉などの影響がある場合でも、従来の1/4までの微弱信号を識別できるようになります。AD9625は通信や計測、さらに防衛用/航空宇宙アプリケーションに適しています。性能評価ボードやFMCモジュールも一緒に提供されるので、システムのプロトタイピングと、プラットフォーム・レベルの設計やレイアウトを簡素化できます。

 AD9625−2.5は、広帯域幅のアナログ信号のサンプリングに適しており、第3ナイキスト・ゾーンまで用いることができます。入力帯域幅が広がることで、アナログ周波数のダウンコンバージョン段数と、それに伴うノイズやコストの影響を低減する、先進的なRFサンプリング・アーキテクチャを実現します。簡素化されたシステム・アーキテクチャにより、求められる性能を実現するための多数のA/Dコンバータをインターリーブする必要がなくなり、再構成可能なプラットフォーム開発ができるようになります。AD9625−2.5は、2個のデジタル・ダウン・コンバータ(DDC)、2個の数値制御発振器(NCO)、および出力データへ構成可能なJESD204Bシリアル・リンクを集積したことにより、デジタル・インターフェースにおける課題を簡素化しました。こうした業界初となる特長は、出力データレートの要件を緩和し、ボード・レベルの設計やレイアウトの簡素化、使い易さ、さらに機能性を改善します。


<ADA4961:ADIの最新のワイドバンドRF A/Dコンバータ・ドライバ・アンプ>
 アナログ・デバイセズは、本日同時に、RF差動A/Dコンバータ・ドライバ・アンプ「ADA4961」も発表しました。このADA4961は、重い負荷を1.5GHz以上まで駆動し、500MHzで−90dBc、1.5GHzで−87dBcのIMD3性能を可能にします。非常に低い出力ノイズ(6.8nV/rtHz)とあわせ、このADA4961は1.5GHzで133dB/HzのSFDR性能を提供し、ダイナミック・レンジ対消費電力に対する新しいベンチマークを築きます。

 この優れたRF性能は、ワイドバンドRF GSPSコンバータが、通常GaAsアンプで得られるドライバ・アンプの最小限界である、全体のパワーに制約がある場合でも、最適な性能を達成できます。ADA4961は、10ビットから16ビットの高速コンバータを容易に駆動でき、多くのレシーバ・アプリケーションにおいて、アンチエイリアス・フィルタを不要にします。


<価格と供給について>

 ※添付の関連資料を参照


 ※製品画像は添付の関連資料を参照


<アナログ・デバイセズについて>
 アナログ・デバイセズ社は、技術革新、業績、そして卓越した技術を企業文化の柱に、技術セクターにおいて長きにわたり、最高の成長を誇る企業のひとつとしての地位を確実にしてきました。データ・コンバージョンとシグナル・コンディショニング技術で高い評価を得ており、6万社を超える顧客に製品を提供しています。アナログ・デバイセズ社は、米国マサチューセッツ州ノーウッドに本社を構え、設計/製造拠点を世界各国に展開しています。S&P 500インデックスの一社に挙げられています。

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